パナソニック コネクトら、“ゆるい”新競技を開発–画像センシング技術を活用
今回は「パナソニック コネクトら、“ゆるい”新競技を開発–画像センシング技術を活用」についてご紹介します。
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世界ゆるスポーツ協会とパナソニック コネクトは、画像センシング技術を活用した新競技「表情迷ドレー」「フェイスマッチ」「ピクトグラミー」「すくらんぶるエッグ」を開発した。パナソニックグループが6月13日に発表した。表情迷ドレー、フェイスマッチ、ピクトグラミーは、7月30日に開催される神奈川県川崎市主催の「KOSUGI SPORT FES 2022」で体験できる。
同協会は、年齢や性別、障がいの有無などに関係なく誰でも楽しめるスポーツの開発を推進している。パナソニック コネクトは、経営においてDEI(多様性、公平性、包括性)を重視しているほか、同社が展開するテクノロジーの活用の幅が広がると期待して今回の開発に参加したという。
4人のプレーヤーが同じ画面を見て徒競走のように速さを競う。一斉にスタートした後、画面上で何度も表情を変える羊の群れと同じ表情になるようにプレーヤーが自分の表情を変え、羊たちと同じ表情ができた人はゴールに向かって加速する仕組み。多くの羊は一斉に表情を変えるが一部の羊は正しい表情をしないため、プレーヤーはどの表情をすべきか迷うという。
この競技には、パナソニック コネクトの顔表情推定技術が採用されている。カメラで撮影したプレーヤーの顔画像から「笑う」「泣く」「驚く」「怒る」という4つの表情を認識し、プレーヤーは識別結果を画面で確認しながら目的の表情になるように表情筋を動かす。同競技は、インターネットにつなげれば自宅などからでも参加できる。
横に並んだ2人が同じ画面を見て対戦する。全身画像が画面に投影され、「笑う」「驚く」「怒る」という3つの表情をするキャラクターが画面の上部から木の葉のように落ちてくる。プレーヤーは不規則に動くキャラクターを追い、プレーヤーとキャラクターの顔の位置・表情が合致すると加点され、制限時間内で得点を競う。
この競技には、表情迷ドレーと同じく顔表情推定技術が活用されている。プレーヤーはキャラクターの表情をまねるために表情筋を動かし、顔の位置を合わせるために上下左右に激しく体を動かす。
この競技は1人ずつで実施する。片方の画面にプレーヤーの全身が映り、もう片方の画面にピクトグラム(情報を絵で表したもの)が表示され、プレーヤーは体幹の傾きや手足の角度・向きを変えながら、制限時間内にピクトグラムのポーズをまねる。
同競技には、パナソニック コネクトの骨格推定技術が採用されている。カメラで撮影した全身画像から肩、肘、膝などの関節位置と骨格を推定することで、プレーヤーの体幹の傾きや手足の角度・向きを算出し、ピクトグラムとプレーヤーのポーズの類似度を判定する。同技術は右/左腕、右/左足も区別するため、プレーヤーは正確に再現することが求められる。
3対3で「ニワトリチーム」と「カラスチーム」に分かれ、ニワトリは巣に蓄えた卵を守り、カラスは巣から卵を奪う。網を巣、風船を卵、うちわを鳥の羽に見立て、カラスチームは風船が網から外に出るようにうちわを振る。ニワトリチームは、網から外に出た風船をうちわで網に戻す。制限時間後に網に残った卵の数が得点に換算され、ニワトリ役とカラス役を入れ替えて得点を競う。
ニワトリチームは心拍数の計測により、卵を産むこともできる。心拍数が高いと産卵に時間がかかり、低いと短時間で産まれる仕組み。プレーヤーは心拍数が低いと産卵に有利だと分かっていても、直前まで卵を巣に戻す動きを激しく行うと心拍数が高くなってしまう。そのため、卵を産むこと/巣に戻すことのどちらを優先するかという判断をしなければならない。
心拍数の計測には、パナソニック コネクトの非接触バイタルセンシング技術が活用されている。カメラで撮影した顔画像から心拍数を推定し、心臓の拍動による血流変化が肌色成分の微小変化に影響を与えることに着目し、ノイズ除去など独自の信号処理を施している。