Oracle Cloudのリージョンを社内に持てる「OCI Dedicated Region」、最小12ラック、年間1億3000万円からの対応をオラクルが発表
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米オラクルは、Oracle Cloudと同様の機能を備えたリージョンを企業が社内データセンター内に設けられる「OCI Dedicated Region」について、より小規模なラック数で対応することを発表しました。
オラクルは2020年に、顧客専用のOracle Cloudリージョンを顧客のデータセンター内に構築しマネージドサービスとして提供する「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」を発表し、提供を開始しています。
参考:[速報]オラクル、顧客専用Oracle Cloudリージョンを顧客のデータセンター内に構築する「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」発表。野村総研らが採用
このとき、顧客のデータセンター内には50ラック分のハードウェアを用いてシステムを構築することが想定され、年間の費用は600万ドル(1ドル130円換算で約7億8000億円)からとなっていました。
今回の発表は、これをスケールダウンして12ラック、年間100万ドル(約1億3000万円)から導入可能にするというものです。
OCI Dedicated Regionは設置場所が顧客のデータセンター内である以外は、仮想マシンやストレージを始め、Autonomous DatabaseやExadata、ERPなどを含Oracle Cloudで提供されるすべての機能やサービスが提供されます。
電源など顧客側のデータセンター施設に依存するもの以外は基本的に運用管理もOracle Cloud同様にオラクル側が行うため、まさに社内にあるOracle Cloudのように顧客側からは見えるでしょう。
オラクルはまた、さらに小規模なハイブリッドクラウドのソリューションとして、ラックサイズの「OCI Compute Cloud@Customer」もプレビュー公開しました。
OCI Compute Cloud@Customerもハードウェアは顧客のデータセンターに置かれますが、オラクルがマネージドサービスとして提供します。
これは事実上、AWS OutpostやAzure Stackなどの競合製品と位置づけられることになるはずです。