アクセンチュアとの緊密な連携で競争力強化を図るレノボの思惑とは

今回は「アクセンチュアとの緊密な連携で競争力強化を図るレノボの思惑とは」についてご紹介します。

関連ワード (松岡功の一言もの申す、経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Lenovoが開催した年次イベントのゲストとして、珍しい大物が登場した。Accentureのトップだ。これは何を意味するのか。深読みしてみたい。

 Lenovoが10月18日、グローバルの年次イベント「Lenovo Tech World 2022」をオンラインで開催した。その基調講演で「Smarter Technology empowering a changing world」をテーマにスピーチした同社 会長 兼 CEOのYuanqing Yang(ヤンチン・ヤン)氏は、「New IT」と表現して同社が注力する「Client」「Edge-Cloud-Network」「Intelligence」の3つの領域において、今後も最新のテクノロジーを駆使した製品やサービスを提供していくことを強調した(写真1、図1)。

 その上で、Yang氏は「From devices to spaces」(デバイスからスペースへ)、「From computer to computing」(コンピューターからコンピューティングへ)、「From traditional IT to digital industries」(トラディショナルITからデジタルインダストリーへ)、「From human to planet」(人から地球へ)と表現した4つのトレンドについて説明した。補足しておくと、From devices to spacesは「職場は仮想と物理の世界をつないだ形で進化する」(Yang氏)ことを、From human to planetは「サステナブル(持続可能な)な地球に向けて努力する」(同)ことを示している。

 つまり、Yang氏は先に挙げた3つの領域における最新のテクノロジーを、上記の4つのトレンドに対応したソリューションとして展開していくことを明示した。これらの分野に「Lenovoとして積極的に投資していく」と、経営トップらしく繰り返し「投資」と述べていたのが印象的だった。

 Yang氏がそれぞれ紹介したゲストスピーカーも、IBM 会長 兼 CEOのArvind Krishna(アービンド・クリシュナ)氏、Intel CEOのPat Gelsinger(パット・ゲルシンガー)氏、Qualcomm 社長 兼 CEOのCristiano Amon(クリスティアーノ・アモン)氏、VMware CEOのRaghu Raghuram(ラグー・ラグラム)氏など、IT業界を代表する大物が相次いで登場した。

 その中で、筆者が注目したのは、Accenture 会長 兼 CEOのJulie Sweet(ジュリー・スウィート)氏が登場したことだ。コンサルティングファームのAccentureはITベンダーとも従来から幅広く協業しており、Lenovoもその1社なので同社のイベントにゲストスピーカーとして登場することに不思議はない。だが、筆者が知る限りではこれまで個別のITベンダーのイベントにAccentureのトップが顔を出すことはほとんどなかった(写真2)。

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