アバナード、トヨタ自動車の「市民開発拡大」のための人材育成を支援
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アバナードは、トヨタ自動車の社内デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の柱の1つである「市民開発拡大」のための人材育成を支援していると発表した。
市民開発とは、現場に精通した業務担当者がノーコードやローコードなどのソリューションを活用し、自立的にデジタル化を推進することで業務を変革していく取り組みのこと。
アバナードは、参加者3000人を超えるトヨタ自動車の社内コミュニティーの中で、ローコーディングでアプリケーション開発ができる「Microsoft Power Platform」などに関する技術相談会、市民開発の普及活動やセキュリティガバナンスの支援、さらに市民開発では担いきれない大規模案件など、個別に予算化して進める開発案件を支援する拡張サービスを展開した。
技術相談会は「Microsoft Teams」による1コマ30分の1on1形式で行う。ガバナンス支援では、市民開発者の拡大に伴い、製作されたアプリの統制などセキュリティ、ガバナンス面での仕組み整備や、ライセンス管理などの支援が行われた。また拡張サービスでは、小規模のアプリ開発を担う市民開発者の技術面での底上げと、市民開発で実現できない大規模開発をアバナードが担った。
こうした取り組みの中、アバナードが支援を開始した2021年11月から8カ月後の2022年7月末時点で、技術相談会は1200回以上開催され、参加者の60%以上が中級レベルにスキルアップ、アクティブな市民開発者数は2845人にまで拡大する成果を挙げたという。
アバナードは、2000年に米国シアトルで、アクセンチュアとマイクロソフトのジョイントベンチャーとして設立された。デジタル、クラウド、アドバイザリーサービス、各業界向けソリューション、デザイン主導のエクスペリエンスを提供している。
トヨタ自動車のデジタル変革推進室が立ち上げた技術コミュニティーは、業務外でボランティアという形で技術的なノウハウ共有のための情報発信や、相互支援によるQA対応を行っていた。しかし参加者が増加するにつれ、IT技術に疎い初心者も多くなったため、一部のコミュニティー参加者の負担になるという課題が発生していた。
同社では、アバナードの支援により、市民開発を技術面で補強することができ、全社的なITスキルの底上げができているとしている。