2023年のローコード開発テクノロジー市場は約20%成長–ガートナー予測
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IT関連の調査会社Gartnerの予測によると、ローコード開発テクノロジー市場の規模は2023年に前年比19.6%増の269億ドル(約3兆5700億円)になるという。また、同テクノロジーにおける「市民開発者」セグメントがその他のセグメントよりも速いペースで成長すると予測している。
組織は開発スキルやプログラミング言語の知識をそれほど必要としないローコードテクノロジーを用いて、アプリケーションの調達や、カスタマイズした自動化ワークフローの開発を高速化しているという。
同社は、さまざまなローコードテクノロジー全般で力強い成長を見込んでいる。同市場の中で最も大きな割合を占めているのがローコードアプリケーション開発プラットフォーム(LCAP)で、同セグメントの売上高は2023年に前年比25%増の99億ドル(約1兆3100億円)になると予測している。
LCAPベンダーとしては、OutSystemsやAppian、Microsoft(「Microsoft Power Platform」)、Salesforce、Oracle(「Application Express」)、Mendix、Zoho、Pega、ServiceNowなどを挙げている。
また、LCAP以外のセグメントとしては、ビジネスプロセスオートメーション(BPA)と、マルチエクスペリエンス開発プラットフォーム(MDXP)、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)、サービスとしての統合プラットフォーム(iPaaS)、市民(非IT部門の人材)によるオートメーションおよび開発プラットフォーム(CADP)、その他のローコード開発(LCD)テクノロジーが挙げられている。
同社の上級マーケットリサーチスペシャリストのVarsha Mehta氏は「ITのプロフェッショナル開発者と、非IT、つまり業務の専門家の双方が、多彩なローコードツールを用いることで、組織は今日のアジャイル環境が求めているデジタル能力と調達速度を実現できるようになる」と述べている。
ローコード開発ツールを使用しているユーザーのうち、正規のIT部門に属していないユーザーの割合は2026年までに80%に達すると予測している。この割合は2021年では60%だった。
「市民開発者」が主導権を握るCADPは最も成長が著しく、2022年に7億3200万ドル(約973億円)規模になると見込まれており、2023年には30.2%成長し、9億5300万ドル(約1266億円)に達すると予測されている。このセグメントのユースケースには、ワークフローの自動化や、ウェブベースのフォームの作成、複数のSaaSアプリケーションに散在するデータとコンテンツの連携、レポートの作成、データの可視化が含まれているという。
同社は、ローコードテクノロジーを、徹底的な自動化を可能にするソフトウェアテクノロジーの1つとして捉えており、その規模は2023年に7200億ドル(約95兆7400億円)に達すると予測している。