大丸松坂屋百貨店、AI需要予測サービスを導入–食品ロスを前年比最大7%削減

今回は「大丸松坂屋百貨店、AI需要予測サービスを導入–食品ロスを前年比最大7%削減」についてご紹介します。

関連ワード (マーケティング等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 大丸松坂屋百貨店 大丸東京店のベーカリー部門はSaaS型のAI需要予測サービス「AIsee」を導入した。同サービスを提供するコニカミノルタジャパンが3月15日に発表した。2022年8月に導入してから、同部門では食品ロスを前年比最大7%削減することに成功したという。

 AIseeは、POSデータ、売上実績データ、販促データ、来場客数などユーザーが保有するデータを活用することで自動的にAI予測を行い、小売業、飲食業、製造業等の様々なシーンにおける「見通し・予測」をサポートする。ベテラン社員の「先読み」を標準化して、業務効率化を図り、人材育成にも役立つという。特に販売予測や来店者数予測に応じた、商品や食材の発注、生産量の調整、最適なシフト調整については、活用実績が増えており、属人化の解消や経費削減にもつながっている。

 大丸東京店での従来の発注作業は、過去の来客数、天候、曜日、イベントや百貨店の売上目標等に応じて、各テナントのベテラン社員がこれまでの経験と勘をもとに判断する運用となっていた。そうした中、発注業務が属人化し担当者の負担となっており、また一層の食品ロス削減の取り組みとして「発注・製造」の工程をテクノロジーで適正化することが求められていた。

 そこでベテラン社員に頼っていた運用のシステム化を図ることで、高度な予測による食品ロス削減の実現と属人化の解消を目標にAIseeを導入。同サービスについて大丸東京店は、特別なシステム構築や専用端末が不要で、PCとインターネット環境で利用できる点、運用時には必要な伴走支援が行われる点、低コストで利用できる点などを評価し、採用に至った。

 同サービスは特別なシステム構築の必要がなく、PCとインターネット環境が整備されていれば月額5万円から利用できる。

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