HashiCorp、「Terraform Cloud」の「Ephemeral workspaces」をパブリックベータ公開
今回は「HashiCorp、「Terraform Cloud」の「Ephemeral workspaces」をパブリックベータ公開」についてご紹介します。
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HashiCorpは米国時間8月21日、「Terraform Cloud」の「Plus」プラン向けに「Ephemeral workspaces」のパブリックベータ版を公開した。
Ephemeral workspaceは、時間とともに蓄積された古くて不必要なリソースのクリーンアップを管理する機能。同社が6月に開催したカンファレンス「HashiDays 2023」で明らかにされていた。非本番環境のリソースを自動的に破棄するためのスケジュール設定を可能にし、インフラストラクチャーチームに「コスト削減」「効率性向上」「セキュリティ改善」で恩恵をもたらすという。
コスト削減では、Ephemeral workspacesはインフラストラクチャーコストを低減するだけでなく、不使用リソースを見つけては手作業で削除する手間をなくすため、インフラストラクチャーチームはより多くの時間を取り戻すことができるという。
効率性向上では、Time to Live(TTL)をワークスペースに対してAPIまたはユーザーインターフェース(UI)経由で設定できることから、管理とテストを簡略化できる。
セキュリティ改善では、存在が忘れ去られたワークスペースはセキュリティ上のリスクをもたらすことから、不必要なワークスペースを破棄するはコンプライアンス上の要件を満たし、インフラストラクチャーで攻撃対象領域となり得る部分を狭めることになるという。
Ephemeral workspacesを使用するには、ワークスペースのプロビジョニングを解除したい日時を設定するだけでよい。自動破棄は「Workspace Settings」のサイドバーにある「Destruction and Deletion」で設定できる。
自動破棄設定のステータスは、ワークスペースの「Overview」ページに「Execution mode」や「Auto apply」とともに表示される。自動破棄のステータスは、未設定の場合に「Off」と表示され、設定済みの場合には次回自動破棄がいつ予定されているかを表示する。予定されていた破棄の実行が何らかの理由で失敗した場合、サイドバーのステータスは、失敗した実行へのリンクを表示し、さらなる詳細の確認を可能にするという。
設定された自動破棄の時間になると、Terraformは破棄計画を実行し、リソースの破棄を適用する。通知の設定により、自動破棄のリマインダーを破棄の実行前に送付することや、破棄実行の成功・失敗といった自動破棄の結果を送付することができる。