「ChatGPT」でグラフや表を作成–エディションごとの機能と作成手順

今回は「「ChatGPT」でグラフや表を作成–エディションごとの機能と作成手順」についてご紹介します。

関連ワード (「ChatGPT」利用のヒント、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 筆者が何に喜びを感じるかご存じだろうか。表とグラフだ。

 掘り下げて分析できるクールなグラフを与えられると、理屈抜きで幸せになる。選挙の夜にニュースを見るのが大好きだが、それは投票数を知りたいからではなく、さまざまな素晴らしいグラフを見られるからだ。一晩中チャンネルを変えながら、各テレビ局が数値データを示すために考え出したあらゆる方法を見ている。

 それは変なことだろうか。そうは思わない。

 結論からいうと、「ChatGPT」はグラフや表の作成が非常に得意だ。広く利用されているこの生成AIチャットボットが、大量の情報をまとめ上げて、グラフ化する価値のあるデータに変換できることを考えると、ChatGPTが美しいプレゼンテーションで提示するものは、情報面での価値を補って余りある。

 ChatGPTでは具体的にどのような種類のグラフ作成ツールを利用できるのだろうか。以下の3つの方法を利用可能だ。

 この記事では最初の2つの方法について解説し、3つ目については割愛する。ChatGPT Plus向けのグラフ作成プラグインは豊富にあるが、どれもChatGPTインターフェースから飛び出して、外部のサービスを利用する。また、より高額な料金を払わせて、自社のSaaSベースのグラフ作成サービスを使わせようとする。基本的に、これらはChatGPTストアに広告として掲載されており、すぐに使える機能的なツールとして紹介されているわけではない。さらに、信頼性が非常に低い傾向にある。

 注意したいのは、ChatGPTがかつて「Code Interpreter」と呼んでいた機能が、「Advanced Data Analysis」という名称に変わった点だ。そのため、以前はCode Interpreterという用語を使用していた場面で、今後はAdvanced Data Analysisという名称を使用することにする。

 Advanced Data Analysisが生成するグラフは、あまり見栄えがしないが、非常に大きな価値がある。まずChatGPTがデータを取得する場所について説明してから、実際に表を作成していく。

 先ほどは、ChatGPTのどのバージョンでどのグラフ作成ツールが利用できるかを説明した。だが、ChatGPTにはグラフ作成ツール以外の機能もある。ChatGPTを生産的に使用したいのなら、さまざまなエディションで何ができるかを理解しておく必要がある。

 ChatGPTの無料版:このバージョンは「GPT-3.5」大規模言語モデル(LLM)を使用しているため、「GPT-4」バージョンほどの能力はない。データの観点から見ると、GPT-3.5の世界に関する知識は2021年9月で終わっている。チャットダイアログに貼り付けて処理が可能なデータは、約1500語だ。

 ChatGPT PlusとAdvanced Data Analysis:このバージョンはGPT-4大規模言語モデルを使用する。幅広いファイル形式でデータテーブルをインポートできる。インポートデータのサイズの上限は明示されておらず、かなり大きなファイルを扱えるが、ファイルの複雑さがある水準を超えると壊れてしまう。世界に関する知識は2021年9月までしかないが、データファイルをアップロードして、その知識を補強することができる。

 ChatGPTとWebPilotプラグイン:このバージョンもGPT-4 LLMを使用する。基本的に、Advanced Data Analysisかプラグインのいずれかを実行できる。プラグインの実行を選択する場合、WebPilotプラグインはウェブ検索に関してかなり信頼性が高い(ただし大規模なリクエストだと壊れる)。そのため、ChatGPTの世界に関する知識が2021年で終わりということはなく、多くの場合、現在の日付まで延長することができる。

 「ChatGPT Enterprise」:Advanced Data Analysisやプラグインは、新たに発表された企業向けバージョンでも利用できる。Enterpriseにアップロードしたファイルは、機密性が保たれる。Enterpriseでは、より大容量のファイルや、より大きな応答にも対応可能とされている。料金体系はまだ明らかにされていない。

 まず例を挙げて説明しよう。以下のデモでは、人口の多い都市トップ5の表を作成する(編集部注:以下のプロンプトは、原文にある英語のプロンプトを和訳して記載しています)。

 これをChatGPTの無料版に尋ねたところ、以下のような答えが返ってきた。

 これを表にするのは簡単だ。表が欲しいことをChatGPTに伝えるだけでいい。

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