データ保護とセキュリティベンダー製品を統合してサイバーレジリエンスを実現–ベリタス
今回は「データ保護とセキュリティベンダー製品を統合してサイバーレジリエンスを実現–ベリタス」についてご紹介します。
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ベリタステクノロジーズは10月26日、データ保護、データガバナンス、データセキュリティの全てを統合してサイバーレジリエンスを実現するアーキテクチャーとして「Veritas 360 Defense」を発表した。
同社のデータ保護(バックアップ)製品であるNetBackupを中核に、パートナーであるセキュリティベンダー各社のデータセキュリティ機能やデータガバナンス機能を統合し、事前検証済のソリューションとして提供可能とするもの。同社内のVeritas REDLabで「製品の統合性をテストして文書化し、リスクを軽減するための検証済のベストプラクティスとデプロイメントのブループリント(設計図)をお客さまに提供する」という。
2023年4月に同社の代表執行役員社長に就任した金光諭佳氏は、同社が国内でも30年にわたってビジネスを行ってきたことを振り返り、「われわれのソリューションとビジネスの立ち位置は当初から変わらず、お客さまのシステムやデータがどこにあっても、オンプレミスでもクラウドでも、どのようなテクノロジーが採用されていたとしても、Veritasを採用いただくことで限定されたり制限されたりすることがないように提供されるべきという思想のもと、開発が進められている」とした上で、経営戦略の軸を「顧客に寄り添う/初心に返る」ことだとし「お客さまに寄り添うことにフォーカスしながらビジネスを拡大していく」と語った。
続いて、Veritas 360 Defenseの詳細説明を行った同社のテクノロジーソリューションズ本部常務執行役員の高井隆太氏は、Veritas 360 Defenseについて「ベリタスとパートナー各社の強みを基盤に構築した新しいアーキテクチャーで、データ保護環境のセキュリティを強化するとともにサイバーレジリエンスへの全体的なアプローチを促進するもの」と説明。セキュリティエコシステムパートナーとしてCrowdStrike、CyberArk、Semperis、Symantec、Qualysを具体例として挙げたほか、Veritas REDLabによるベンダーパートナーソリューションの検証で認定ベンダーパートナー第1号としてMicrosoftが認定されたことも紹介した。
Veritas 360 Defenseは具体的な製品名ではなく、アーキテクチャーと位置付けられる。同社の中核製品であるNetBackupが提供するデータ保護機能を軸に、パートナー各社のセキュリティソリューションによるデータセキュリティ機能、さらに同社製品で実現されているデータガバナンスの機能までを統合し、ランサムウェア被害などを受けた企業が出来る限り早期に事業を再開できるよう支援するサイバーレジリエンス機能を実現していくものだが、「このアーキテクチャー上で検証済デザインをベストプラクティスとして、お客さまやパートナーさまがソリューションを迅速に実装することを可能にする」という。
一方でNetBackupなどの製品への新たなサイバーレジリエンス機能の実装も順次行われ、それがVeritas 360 Defenseでも活用されていくことになる。その具体例として同氏は「新しいマルウェアスキャンの強化」「異常検知機能の強化」「重要な処理に対する複数ユーザーの承認」「ID管理保護の強化」「高度なデータ分類」といった機能の開発が行われていると紹介した。