キヤノンITS、医療DXを実現する新たな医療機関向けサービスを提供へ
今回は「キヤノンITS、医療DXを実現する新たな医療機関向けサービスを提供へ」についてご紹介します。
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キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は11月24日、医療DXを実現する新たな医療機関向けサービス「CONASAS」を発表した。2024年2月中旬から提供を始める。月額利用料は15万円から。
CONASASは医療機関内から外部のデジタルヘルスサービスや希望するサイトに安全に接続できるよう、多層防御による強固なセキュリティ環境を提供する。医師に対する時間外労働の上限規制の適用開始が迫る中、セキュリティ対策を強固にすることで外部サービスを活用しながら診療業務の効率化を実現できる。また、運用を外部委託することで、IT人材の確保が難しい場合も少ないリソースでセキュリティ対策が可能になる。
デジタルヘルスサービスには、ウェアラブル端末を通じて患者の生体情報を集積、解析するクラウドサービスなどが挙げられる。AIなどのテクノロジーを活用して病気の早期発見などに役立てる。
このようなサービスを電子カルテ端末がつながっている院内の閉域網から利用するには、強固なセキュリティ対策が不可欠となる。CONASASを活用することで、セキュリティ機器を院内に設置せず、月額料金だけでセキュリティ対策をスモールスタートさせることができる。
CONASASが提供するセキュリティ対策では、電子カルテのある院内ネットワークから、デジタルヘルスサービスや希望するウェブサイトのある外部ネットワークへの接続時セキュリティを統合脅威管理(UTM)とクラウド・アクセス・セキュリティ・ブローカー(CASB)で確保する。ホワイトリスト方式、アクセス時の院内認証設定による外部サイトへのアクセス制御のほか、世界および日本特有の脅威情報の更新によって攻撃のトレンドに対応する。
脆弱性やウイルス、スパイウェア、ゼロデイ攻撃の対策機能も標準装備している。さらに一定レベル以上のアラート受信をした際は、被害予防・拡大防止の観点から医療機関をインターネットから隔離する措置を実施できる。
キヤノンITSは資本業務提携契約を締結しているドクターズと連携し、両社のヘルスケア領域の強みを生かした新しいデジタルヘルスサービスの提供を進めている。医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)に準拠したクラウド活用ソリューションの提供を通じて、医療ITにかかわる課題を安全安心に解決できるように支援する。