日本マイクロソフト、「Dynamics 365」「Power Platform」向けにCopilot機能を提供
今回は「日本マイクロソフト、「Dynamics 365」「Power Platform」向けにCopilot機能を提供」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
日本マイクロソフトは1月23日、「Dynamics 365」「Power Platform」などビジネスアプリケーションの最新動向を紹介する報道向け説明会を開催した。
ビジネスアプリケーション事業本部 本部長の野村圭太氏は、同社が提供するビジネスアプリケーションの特徴として「1つの共通データモデル上に構築された、CRM(顧客関係管理)およびERP(統合基幹業務システム)アプリケーション」である点を挙げ、「CRM、ERP、ローコードのための世界初のビルトイン『AI Copilot』を搭載」していると強調した。
変化の激しいビジネスの世界においては、「サイロ化したチームとデータ」「技術革新の遅さ」「仕事に対する充実感の欠如」などが変化への対応の遅れにつながるといい、AI Copilotの登場により、「これからのビジネスアプリケーションは本質的に再考される」(野村氏)
「13万を超える組織がDynamics 365とPower PlatformのCopilotを体験している」(同氏)
Dynamics 365には、ビジネスパーソンを支援するAI搭載のアシスト機能として「Copilot for Dynamics 365」と「Copilot for Sales/Service」が組み込まれている。自然言語を利用してアイデアやコンテンツをより早く生み出したり、タスクの実行や自動化を高速化したり、インサイトと次善の策を得たりすることが可能。
ビジネスアプリケーション事業本部 GTMマネージャーのサンタガタ麻美子氏は、主な差別化ポイントとして「Dynamics 365にネイティブに組み込まれたCopilotの機能」「『Microsoft 365』とのシームレスな連携」「『Azure OpenAI Service』を搭載」「責任あるAIの実践、企業のデータを安全に守る」「Enterprise版で追加料金なしに利用可能」を挙げた。
実際同社では、営業担当者の83%がCopilot for Salesによって事務作業を削減し、生鮮性が向上したと回答しているという。
また、「Copilot for Microsoft 365」のロール特化型ソリューションとして「Microsoft Copilot for Sales/Service」も紹介された。
Copilot for Salesは、「Sales Copilot」として提供されていた「Outlook」「Teams」、CRMとの連携の拡張や、「Word」「PowerPoint」などのCopilot機能の拡張機能を提供する。Dynamics 365 Salesに加え、「Salesforce CRM」にも接続可能。
Copilot for Serviceは、既存のコンタクトセンターやCRMソリューションに統合可能で、エージェントの生産性を向上する。現状では「Salesforce」「ServiceNow」「Zendesk」への対応が明らかにされている。
両ソリューションとも月額50ドルで、Copilot for Microsoft 365を契約済みの場合は月額20ドルとなる。2024年2月1日から一般提供を開始する。
次に、AI Copilotを内蔵するローコード開発基盤として位置付けられるのがPower Platformになる。ビジネスアプリケーション事業本部 GTM Managerの内田真美氏は「必要なものを自然言語で記述するだけで、新しいアプリを作成できる」と説明する。データ作成からユーザー体験(UX)のカスタマイズまで、複数回の会話を経て、作業を進めていくことが可能という。
また、カスタムされたCopilotをローコードで開発可能な統合プラットフォームとして「Microsoft Copilot Studio」も用意する。1100以上のプラグインとコネクターを標準搭載し、独自のCopilotをゼロから作ることができる。
説明会の最後には、Copilot for Dynamics 365の活用サービス「Copilot Accelerator」が紹介された。「IT管理者向け教育メニュー」「ユーザー向けトレーニング支援」「適用シナリオの整理」「効果等目標設定」「効果モニタリング」などを支援する。