Publickeyは今月で15周年を迎えます。読者の皆様、スポンサーや広告代理店の皆様、いつもありがとうございます
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関連ワード (有償、目指、買収等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
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Pubickeyは今月で15周年を迎えます。ここまで無事に運営を続けられてきたのも、いつもご愛読いただいている読者のみなさま、スポンサーのみなさま、広告代理店のみなさまのおかげです。ありがとうございます。
ブログブームの中、遅れてきたPublickey
Publickeyを立ち上げた2009年は、世の中のブログブームの熱がまだ残っていた時期でした。
当時を思い起こせば、ブログ検索エンジンの「Technorati」(テクノラティ)がまだ存在し(とはいえその年の10月にサービス終了)、ライブドアがブログ記事を集約した「BLOGOS」を立ち上げ、AdSenseやアフィリエイトを主な収入源とする、いわゆるプロブロガーを名乗る人や目指す人たち、デジタルノマドあるいは単にノマドと呼ばれる自由に働く人たちなどが注目されていた頃でした。
僕自身は2006年頃、まだ@ITの事業部長をしていた頃に、米国でTechCrunchやEngadgetなどのブログメディアが盛り上がっているのを見て、ブログを基に個人や少人数でもちゃんとメディアが作れるのだ、ということに大きく刺激を受けました。
そして、会社を辞めたら個人でブログメディアを立ち上げようと思っていたことが、2009年にようやく実現できたわけです。
あれから15年。なんだか自分だけ同じ場所でずっと頑張っていたら、いつのまにか日が暮れて周りには誰も、プロブロガーと名乗る人もノマドと名乗る人もいなくなってしまった、という感じではありますが、自分自身は上場企業の役員としてキャリアを積むよりも現場で記事を書き続けていたいという選択をして、好きなこと、やりたいことを続けられて、しかも幸いにもビジネス的にも十分な報酬を得て15年も続けられことは本当に感謝以外のなにものでもありません。
正直に言えば、もう少し楽に運営できるかなと思っていたのですが、それなりにハードワークを続けなければいけない点は少し誤算でしたけれども。
この15年で扱ってきたさまざまなテーマ
Publickeyで注目してきたテーマも、この15年で大きく変わりました。
2009年はまだ多くの人がクラウドに懐疑的でしたし、2011年頃にはHTML5の盛り上がりの中で、アドビのFlashはまだこの先10年は戦える技術だと思われていました。
2012年にはjQueryがJavaScriptでアプリケーション開発を行うライブラリとして注目される中、Node.jsによるサーバサイドでのJavaScriptという新分野が登場しています。
2013年頃にはSoftware-Defined Network(SDN)が注目されたことで、インフラの抽象化への動きができはじめ、2014年にIBMがSoftLayerを買収したことでエンタープライズ市場におけるクラウドの競合が誰の目にも明らかになりました。
2015年にはマイクロソフトがVisual Studio Codeをリリースします。この頃から、マイクロソフトによるオープンソース戦略が功を奏し始めるのです。そして2013年にDockerから登場したコンテナ技術は、2016年頃にはすっかり定着したものとなります。
コンテナ技術の普及を背景に、2016年から2017年頃にはサーバレスコンピューティングの活用も広まってきました。2018年にはOracle JDKの本番環境での利用が有償サポート必須になったことが大きな話題となりました。
2019年には大手クラウドベンダに対してオープンソースベンダが「いいとこ取りをしている」との反発を表明。クラウドの時代にオープンソースをマネタイズしていく新たな課題が浮き彫りになりました。
2020年頃にはRPAと呼ばれる自動化ツールに注目が集まり、2021年頃にはWebAssemblyへの注目が目立つようになりました。2022年には中央のデータセンターへの集中に対して、CDNベンダによるエッジクラウドへのトレンドが起こります。
そして2023年には生成AIを使ったサービスが相次いで登場し、クラウドの登場を越える勢いでIT業界を変革しようとしているところです。
まだこの先もITの話題を追っていきます。
この先も、PublickeyはこうしたITのさまざまな話題を取り上げていくつもりです。少なくともあと5年くらいは続けられると思っています:-)
とはいえ、これからはハードワークは少し緩めにして、自分自身にも働き方改革を進めていくことが課題ですね。
読者の皆様、関係者のみなさまには引き続きご愛顧のほどをよろしくおねがいします。