企業にとって、生成AIへの投資を正当化することが課題に。ガートナーが予測。2025年末までに検証プロジェクトの3割が放棄されると

今回は「企業にとって、生成AIへの投資を正当化することが課題に。ガートナーが予測。2025年末までに検証プロジェクトの3割が放棄されると」についてご紹介します。

関連ワード (不適切、目的、直接的等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


米調査会社のガートナーは、企業にとって生産性向上のための生成AIへの投資を正当化することが課題になると指摘し、来年(2025年)末までにPoC(概念検証)プロジェクトのうち30%は、データの品質が低いことや不適切なリスク管理、コストの増大、ビジネス価値の不明確さなどの理由で放棄されるとの予測を明らかにしました。

生産性向上のための生成AIへの投資を正当化することが課題に

生成AIへの投資にはさまざまなレベルがある

ガートナーは、企業の生成AIへの投資には、コーディング支援として生成AIを利用する使い方から、カスタムアプリケーションに生成AIのAPIを利用すること、RAGを用いた生成AIによる類似文書の検索、さらにはバーチャルアシスタントの開発や医療など特定の目的のために生成AIのカスタムモデルをスクラッチで開発する例まで、さまざまなものがあると説明します。

figSource: Gartner (July 2024)

こうした生成AIへの投資に対して、そのコストは通常のIT投資よりも予測しにくいとガートナーは指摘します。

そのため、短期的なROI(投資収益率)ではなく、間接的で長期的な投資として許容することが企業に求められるが、そうした方向性は企業のCFO(財務担当役員)には理解されにくいだろうとのことです。

これに対してのガートナーのアドバイスは、生成AIによるビジネスモデルを革新した場合のビジネス価値と総コストを分析することで、直接的なROIと将来の価値インパクトを確立しはじめられるとし、これが生成AIによるビジネスモデルの革新についての投資決定を行うための重要なツールになるだろうとしています。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
ソラコムが「SORACOMラズパイコンテスト」最優秀賞4作品の作り方を「SORACOM IoT レシピ」で公開
IoT
2021-08-04 12:20
離職率と人の育て方の関係 :小寺信良のIT大作戦(1/2 ページ)
トップニュース
2021-04-21 04:40
「オンプレミス回帰」は進むのか、ハイブリッドクラウドの動向は?
IT関連
2021-06-21 03:44
AIモデル「Gemini」に「GNOME」デスクトップからアクセスするには
IT関連
2024-05-31 02:08
IoT/IIoT、OTシステムのセキュリティ事件/事故が常態化–IDC Japanが投資の重要性を強調
IT関連
2021-04-28 22:17
マイクロソフト、GPT-3.5やDALL・E 2のAIモデルを含む「Azure OpenAI Service」正式に提供開始。まもなくAzure上で学習させたChatGPTなども実行可能に
Microsoft
2023-01-18 04:45
荒川区、内田洋行と連携し教育IT基盤を刷新–学習系と校務系で異なるOSを1台のPCで利用
IT関連
2024-11-02 10:04
パナソニック、営業向けのAIチャットボットを提供–問い合わせ対応を75%自動化
IT関連
2022-11-02 05:27
湖池屋「プライドポテト」の素材を巡る仮想ツアー
IT関連
2021-07-14 12:10
営業DXサービス「Sansan」、Sansan LabsにGPT活用「AI人物プロフィール」実装
IT関連
2024-07-14 20:27
請求書受領サービス「Bill One」、経費精算システム「皆伝!ワークフロー」と連携
IT関連
2022-06-11 15:27
Excel上でWebAssembly版Pythonを実行可能にするアドオン「Anaconda Code」が登場
Excel
2024-08-13 08:47
AJS、販売管理業務の標準化に「SAP Signavio」を導入–約30%のコストを削減
IT関連
2024-03-17 06:42
レノボ、ハイブリッドAI戦略を推進–NVIDIAと新基盤、第6世代液冷など披露
IT関連
2024-10-18 14:46