TISと君津市、PHRの普及促進–「ヘルスケアパスポート」で健康都市目指す

今回は「TISと君津市、PHRの普及促進–「ヘルスケアパスポート」で健康都市目指す」についてご紹介します。

関連ワード (運用管理等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 TISは千葉県君津市と連携し、市民の健康増進に向けたPersonal Health Record(PHR)基盤サービス「ヘルスケアパスポート」の普及を促進すると発表した。

 ヘルスケアパスポートは、個人の健康・医療情報を安全かつ一元的に管理できるプラットフォーム。利用者は、診療・健診結果や薬の処方履歴などをスマートフォンやPCでいつでも確認でき、家族や医療機関との情報共有も可能。日々の健康管理を効率化し、病気やケガの際にも迅速かつ適切な医療を受けられるようにする。

 君津市は、TISの高いセキュリティ対策や千葉大学医学部附属病院との連携実績を評価し、ヘルスケアパスポートを採用。導入に当たり、地元の医師会や薬剤師会にPHRのコンセプトやメリットを説明し、理解と協力を得た。現在、市内の主要な病院2施設に加え、クリニックや薬局など10施設が導入している。

 市民への利用促進では、時間や場所を問わず健康・医療情報を確認できる利便性や、家族との情報共有による一体的な健康管理、提携医療機関との情報共有による適切な医療の可能性などをアピールしている。

 君津市は、ヘルスケアパスポートを活用し、「子どもの生涯にわたる医療情報アーカイブ」の構築を構想。子育て世代を対象に、ゼロ歳からの医療履歴をデジタル記録し、成人後も幼少期の予防接種記録などを把握できるようにすることを目指す。

 さらに、2023年11月にはマイナポータルとの連携を実現。マイナポータルでは過去3年間分の健康保険の利用履歴を、ヘルスケアパスポートでは期間制限なく閲覧可能となっている。

 君津市は、近隣の袖ケ浦市、木更津市、富津市と連携し、地域全体の医療サービス向上を目指す。将来的には、この地域がPHRを活用した先進的な医療モデルとなり、市民がより質の高い医療サービスを受けられるようになることが期待される。

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