ミニストップやNTT東ら、レジレス店舗を実証–準職域での展開目指す
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ミニストップ、NTT東日本、NTTグループのテルウェル東日本、セキュリティソリューションを提供するセキュアは、「ミニストップ ポケット サンイースト辰巳店」(東京都江東区)において、来店客が手に取った商品をそのまま持ち帰れるレジレス店舗(ウォークスルー型店舗)の運営を実証すると発表した。実証期間は、7月29日~12月23日。
ミニストップ ポケットとは、ミニストップが展開するマイクロマーケット事業拠点。オフィスや工場、病院、ホテル、休憩所など職域施設内に設置可能なオフィスコンビニを展開しており、同実証ではおにぎりや菓子、デザート類を取り扱う。実証により4社は、ミニストップ ポケットにおけるウォークスルー型店舗システムの活用を目指している。
今回運営を実証するウォークスルー型店舗では、来店客が専用アプリで事前に決済手段を登録し、店舗入口で二次元バーコードをかざして認証。欲しい商品を手に取って退店すると、アプリに決済情報が届く仕組みとなっている。
同実証において4社は、ミニストップ ポケットのウォークスルー型店舗を構築・運用することで、利便性の高い購買体験の提供、運営効率化による準職域店舗(一般利用を見込む職域店舗)の事業拡大を図る。
実証では、テルウェル東日本とセキュアのウォークスルー型無人店舗ソリューション「スマートア(SMARTORE) ウォークスルータイプ(仮称)」を活用する。同ソリューションは、特定商品を素早く購入したいリピート客が多いコンビニ店舗、レジ待ちによる混雑が発生しがちなコンサート会場やスタジアムの物販などにおいて、利便性の高い購買体験を提供するという。
商品登録などのオペレーションが簡易になるようシステム設計されているため、店舗運営に必要な作業時間の短縮や稼働コストの抑制も見込まれる。従来レジを置いていたスペースに商品を陳列するなど、空間の効率的な利用も可能だ。加えて、一般的なウォークスルー型店舗で使われる重量センサーを使用せず、カメラによる映像取得のみで購買を検知するため、棚をはじめとした既存の器具を転用するなど、導入時の初期コストを削減できる。
同実証では、従来のミニストップ ポケットの商品ラインアップを販売し、段階的に500SKU(在庫管理上の最小品目数の単位)まで拡大することで、実店舗でのオペレーションや店舗設計など、ノウハウの確立を目指す。
実証では、ミニストップが実証場所の提供、実証店舗の運営、店舗におけるマーケティングデータの収集・共有、NTT東日本がスマートストア設置に関するコンサル・工事・作業、テルウェル東日本がウォークスルー型店舗システムの構築・運用支援、データ分析、ミニストップ向け商用サービスの検討、セキュアがウォークスルー型店舗システムの構築・運用支援、データの収集・共有を行う。