野村総研「モダナイゼーションコンサルティングサービス」開始–レガシーシステム問題解決へ
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野村総合研究所(NRI)は、企業のレガシーシステム問題を解決するための「モダナイゼーションコンサルティングサービス」の提供を開始した。
同サービスを利用することで、ITコストとリスクの削減、ビジネスと技術の変化への対応力向上、経営と事業戦略の柔軟性向上などが実現できるという。
同サービスでは、中長期的な視点に立ち、ビジネスとシステムの全体構造を俯瞰した支援をする。NRIの経験・ノウハウを基に開発した「EAモダナイゼーションフレームワーク」を活用し、システム全体の整合性や将来像を見据えた設計を進める。また生成AI技術を利用し、システムの可視化、プログラム変換などを効率化していく。 EAは、エンタープライズアーキテクト(Enterprise Architect)の略。企業の戦略目標を達成するために、ビジネスプロセスと情報システムの整合性を確保し、IT投資の成果が最大となるよう導く専門家を指す。
同サービスに含まれる「EA組織の組成」においては、現状分析、グランドデザイン策定、ロードマップ作成、合意形成などを支援する。EAモダナイゼーションフレームワークの適用では、システムをビジネスや技術の変化に即応できる「Future Ready」の状態の維持を前提に、レガシーシステム問題の解決を支援していく。
さらに生成AI技術の活用ではシステム検討から開発までを高速化し、AIリドキュメント、AIリライトなどの独自技術を提供していく。AIリドキュメントでは、複雑化したシステムのデータフローやワークフローを半自動的に可視化する。AIリライトではCOBOLなどの古い技術で書かれたプログラムをJavaに半自動的に変換する。
NRIは、システムのモダナイゼーションを成功させるには、長期的な視点を持つことが重要だとする。5〜10年先を見据え、システム全体を俯瞰し、関係者全員を巻き込んだマネジメント体制を構築する必要があるという。具体的には、まずEA組織を立ち上げ、現状のシステムを可視化し、将来像と実現に向けたロードマップを明確化し、経営陣の合意を目指す。その上で、戦略を実行するための予算を確保し、独立性の高いシステム構造を構築する。これにより、継続的にガバナンスを効かせることを可能にし、将来的な問題発生を抑制できるとしている。