DataRobot、「Enterprise AI Suite」を発表–生成AIアプリの開発・提供を統合支援
今回は「DataRobot、「Enterprise AI Suite」を発表–生成AIアプリの開発・提供を統合支援」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
DataRobot Japanは12月5日、ビジネスニーズに応じて柔軟にカスタマイズできる生成AIアプリとAIエージェントを開発・提供するための製品群「DataRobot Enterprise AI Suite」を発表した。
AI投資に関する同社の調査によると、AI専門家のうちビジネス目標を達成するために準備が十分だと感じているのは34%に過ぎなかった。また、半数以上の回答者が、AIソリューションを開発・展開するためのベストプラクティスやすぐに使えるアプローチが必要だと考えている。
DataRobot Enterprise AI Suiteは、さまざまなAIユースケースに対応するためのツールとテンプレートを提供する。
具体的には、エージェントワークフロー、データ分析ツール、予測に基づくコンテンツ生成など、幅広いAIユースケースに対応する事前構築済みのアプリケーションテンプレートをカスタマイズし、セキュリティ、ビジネス、実装ロジックを調整することができる。また、新しいアプリケーションを作成する場合や既存のアプリケーションを強化する場合でも、組織全体でユーザーやチームが共通のリポジトリーから連携して作業できるという。
さらに、自動監視とスケーリングによってプロトタイピングと本番環境への導入を促進する。開発者は、「Streamlit」「Flask」「Slack」用のサンプルコードを用いてカスタム生成AIアプリケーションインターフェースを構築したり、「Dash」「Shiny」「Microsoft Teams」などの好みのフレームワークでインターフェースを作成したりすることができる。
アプリケーション体験はリアルタイムに確認、改善、管理され、チームが本番環境にプッシュする方法を合理化し、システムの停止時間を最小化する。生成AIアプリケーションの本番稼働前に、専門家チームによるストレステストを実施し、ビジネスニーズと要件を満たしていることを確認することも可能だ。
新しい宣言型APIフレームワークを使うと、作業の複製、視覚化、AIパイプラインの保存が簡単になり、エンドツーエンドの生成AIアプリケーションをより速く開発できる。また、ユーザーのダウンタイムなしに、アプリケーションの更新、修正、改善を即座に反映できるため、メンテナンスが容易になるとする。さらに、DataRobotの「SAP Datasphere」コネクターと「SAP AI Core」を使えば、アプリケーションを既存のSAPインフラにワンクリックで迅速に統合できる。
なお、同日にはプライベートカンファレンス「AI Experience 2024 Tokyo」が開催された。「ビジネス価値を創出するAI活用最前線」をテーマに、グローバルでの最新トレンドとそれを実現する同社の最新機能が紹介された。
基調講演には、DataRobot Japan カントリーマネージャーの馬場道生氏が登壇し、2012年に創業してから初めて企業ロゴとデザインを変更したことをアピールした。新たなロゴには3つの意味が込められており、同社が提供する価値そのものを表しているとのこと。
具体的には、「AIの複雑さをシンプルで実行可能なインサイトに変えていく」「AIをビジネスに融合させ、織り込んでいく」「チーム、プロセス、テクノロジーを統合する能力を提供していく」の3つで、新たな標語として「AIをビジネスの力に」を掲げる。
「Enterprise AI Suiteでは、これまでにようにツールやプラットフォームだけでなく、ラストワンマイルとなるテンプレートも提供していく。これにより、AIをビジネスの力にすることに貢献する」(馬場氏)
また、世界中のユーザーのうち25%が日本企業であり、1社当たりのユーザー数では日本が最も多くなっていると強調。部門を超えてAIを活用し、業務の最適化を図る企業が増加しており、地方・中小企業でのAI活用が進んでいるとの見方も示した。