AMDの第4四半期、予想上回る–データセンター向けチップなど好調
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Advanced Micro Devices(AMD)が米国時間1月26日、2020年第4四半期決算(10~12月期)を発表した。売上高と利益が予想を上回った。2021年第1四半期の見通しもアナリストの予想を大幅に上回った。
最高経営責任者(CEO)のLisa Su氏は、AMDは「2020年に事業を大幅に加速し、記録的な年間売上高を達成したほか、粗利益が拡大し、純利益は前年比で2倍以上に増えた」と述べた。
競合するIntelは製造に関する遅れに直面している。同社は1月に入り、CEOであるBob Swan氏の後任にVMwareのCEO、Pat Gelsinger氏が就任すると発表した。
AMDは10月、FPGAチップなどを開発するXilinxを350億ドル(約3兆6600億円)で買収すると発表した。
第4四半期の売上高は53%増の32億4000万ドルで、1株あたり利益は52セントだった。
アナリストは売上高を30億3000万ドル、1株あたり利益を47セントと予想していた。
2021年第1四半期の見通しについて、同社は売上高が31億~33億ドルと予想している。「すべての事業の成長がけん引」する見通しだとした。アナリストは27億ドルと予想している。
2021年通期では、37%の増収を見込んでいる。アナリストは28%増と予想している。
Su氏は2021年の見通しについて、「AMDの製品ポートフォリオの強さと、PC、ゲーム、データセンター市場でのハイパフォーマンスコンピューティングに対する堅調な需要を示している」と述べた。
「主導的な製品のロードマップを実行し続ける中、われわれは今後の機会に期待しており、長期的な戦略に強い自信を持っている」(Su氏)
事業部門別では、コンピューティングおよびグラフィックスチップ事業の売上高は前年同期比18%増の19億6000万ドルだった。「『Ryzen』プロセッサーの好調な売り上げ」が増収をけん引したとしている。
サーバー用プロセッサーの「EPYC」を含むエンタープライズ、組み込み、セミカスタム部門の売上高は、前年同期比176%増の12億8000万ドルだった。