アップルがポッドキャストの有料定額サービス開始を発表、米国では番組あたり約53円から

今回は「アップルがポッドキャストの有料定額サービス開始を発表、米国では番組あたり約53円から」についてご紹介します。

関連ワード （Apple、APPLE SPRING HARDWARE EVENT 2021、Spotify、サブスクリプション、ポッドキャスト等） についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。

Spotify（スポティファイ）との競争が激化する中、Apple（アップル）は米国時間4月20日、ポッドキャストのサブスクリプション（有料定額制）配信サービスを開始すると発表した。同社の「Spring Loaded」イベントで発表された「Apple Podcasts（アップル・ポッドキャスト）」のサブスクリプションサービスは、リスナーが定額料金を支払うことで、広告なしの聴取、エピソードへの早期アクセス、お気に入りのクリエイターをサポートする機能などの「利点が追加」される。このサービスは、Apple Podcastsアプリのアップデートで利用可能になる。このアップル純正ポッドキャストアプリでは、引き続き無料のポッドキャストも探して聴くことができる。

今回の新サービス「Apple Podcasts Subscriptions（アップル・ポッドキャスト・サブスクリプション）」の発表は、Spotifyのポッドキャストリスナー数が、2021年に初めてアップルのそれを上回る見込みとの業界レポートが発表された直後のことだ。

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アップルのTim Cook（ティム・クック）CEOは、イベントの開始時にこのサブスクリプションを簡単に紹介し「Apple Podcastsのデビュー以来最大の変更」と言及した。

今回のアップデートでは、番組やエピソードのページが新たにデザインされ、ポッドキャストの聴取、フォロー、共有が容易になると、クック氏は述べている。また、お気に入りのクリエイターの番組を探したり、おすすめの番組を見つけられる「チャンネル」機能も新たに追加された。ここには無料チャンネルの他に定額料金を支払うことでさまざまな特典がある会員向けの有料チャンネルが用意される。

チャンネルとは要するに、クリエイターがキュレーションした番組のグループで、チャンネルごとに「独自のタイトル、説明、アートワーク」が付けられるという。

画像クレジット：Apple

また、エピソード型の番組では最新のエピソードから、連続型の番組では各シリーズの最初から自動的に開始できるようにする「スマートプレイ」ボタンも搭載される。その他の新機能としては、ユーザーが個々のエピソードを保存してオフラインで再生できるようになったほか、トップチャートにすばやくアクセスできるように検索タブが強化された。ポッドキャスター用のApple Podcasts Connect（アップル・ポッドキャスト・コネクト）ダッシュボードも刷新され、番組のメタデータの編集、番組の配信予約と管理、チャンネルへの追加、複数のユーザーと役割の管理、そして新たに用意されたパフォーマンス指標と可視化ツールによる番組の再生記録の追跡などが可能になる。

アップルはこの新サービスを、170以上の国と地域のリスナーに2021年5月から提供すると発表した。

アップルはプレスリリースの中で、最初のプレミアム有料配信は、Tenderfoot TV（テンダーフットTV）、Pushkin Industries（プーシキン・インダストリーズ）、Radiotopia from PRX（ラジオトピア・フロム PRX）、QCODE（キューコード）の他、NPR、Los Angeles Times（ロサンゼルス・タイムズ）、The Athletic（アスレチック）、Sony Music Entertainment（ソニー・ミュージックエンタテインメント）といった大規模ブランドなど「独立系の音声と一流のスタジオ」の双方から番組を提供すると述べている。

「15年前、アップルはポッドキャストを普及させ、クリエイターに最高のオープンプラットフォームを提供して、世界中の何億人ものリスナーに情報を提供し、楽しませ、刺激を与えてきました」と、アップルのインターネットソフトウェア＆サービス担当上級副社長のEddy Cue（エディ・キュー）氏は声明の中で語っている。「現在、Apple Podcastsは、リスナーが何百万ものすばらしい番組を発見し、楽しむことができる最高の場所となっています。そして今回、私たちはApple Podcasts Subscriptionsによって、ポッドキャスティングを次の章に導くことを誇りに思います。このパワフルな新しいプラットフォームを世界中のクリエイターに提供できることに、私たちはワクワクしています。これを使ってクリエイターのみなさまがどのような作品を配信するのか、それを聴くのが楽しみで仕方ありません」。

画像クレジット：Apple

アップルがポッドキャストのサブスクリプションサービスを計画しているということは、Wall Street Journal（ウォール・ストリート・ジャーナル）が同社のポッドキャストアプリに有料配信オプションを追加する準備が行われていると報じたほか、Vox Media（ヴォックス・メディア）のPeter Kafka（ピーター・カフカ）氏が、アップルは新製品発表イベントで有料のポッドキャスト配信を発表するだろうと語ったことから、すでに予想されていた。

また、iOS 14.5ベータ版には、デザインが変更されたPodcastアプリの「今すぐ聴く」タブにアカウントボタンが設けられているなどのヒントも見られた。MacRumors（マックルーマーズ）は、番組の通知がこの場所に移されたことを報じ、将来的には有料サブスクリプションの管理もこの新しいエリアで行われるのではないかと予想していた。

定額制ポッドキャストへの参入は、Apple PodcastsおよびApple Musicの競合相手であるSpotifyが長年にわたって多額の投資を行ってきたことを受けたものだ。Spotifyはアップルに対する批判の先鋒でもある。

Spotifyは2021年2月、自社のプラットフォームに登録されているポッドキャストの数が、前年比3倍の220万件に増えたことを発表した。同社はまた、Joe Rogan（ジョー・ローガン）氏、Kim Kardashian（キム・カーダシアン）氏、 DC Comics（DCコミックス）、Michelle Obama（ミシェル・オバマ）氏、サセックス公爵および公爵夫人などのビッグネームと、長年にわたってさまざまな独占契約を結んできた。ポッドキャスト関連のスタートアップやアドテクノロジー、スタジオの買収も続けており、その中にはホスティングや広告を手がけるMegaphone（メガフォン）、Anchor（アンカー）の制作ツール、Gimlet（ギムレット）、The Ringer（ザ・リンガー）、Parcast（パーキャスト）といったコンテンツ制作会社が含まれている。

最近では、SpotifyはAnchorの機能を利用して独自のポッドキャストのサブスクリプションを計画していることを発表したり、ライブチャットアプリ「Locker Room（ロッカー・ルーム）」を運営するBetty Labs（ベティ・ラボ）の買収を通じてライブオーディオ分野にも投資を行っている。ちなみにSpotifyは、定額購読料による収入をポッドキャストの制作者に分配し、制作者は収益の大半を確保できると語っていた。

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画像クレジット：TechCrunch

【原文】

After years of increased competition from Spotify, Apple today announced its own expansion into podcast subscriptions. At the company’s spring event this afternoon, Apple unveiled its plans for a podcasts subscription service that would allow listeners to unlock “additional benefits,” like ad-free listening, early access to episodes and the ability to support favorite creators. The service will be available as part of Apple’s newly updated Podcasts app where free podcasts are also found.

The announcement of the new service, Apple Podcasts Subscriptions, follows shortly after an industry report suggested that Spotify’s podcast listeners would top Apple’s for the first time in 2021.

Apple CEO Tim Cook briefly introduced the subscription at the launch of today’s event, noting that this was “the biggest change to Apple Podcasts since its debut.”

Cook also noted the Apple Podcasts app had been updated, with newly redesigned show and episode pages that make it easier to listen, follow and share podcasts. The app will also include a new “Channels” feature that lets you find shows from favorite creators and get recommendations. This area will include both free channels and paid channels, which feature benefits for paid subscribers.

The channels themselves are groups of shows curated by creators, with “unique titles, descriptions and artwork,” Apple says.

Image Credits: Apple

The app will also include a “Smart Play” button that helps listeners automatically start episodic shows from the latest episode and serialized shows from the beginning of each series, Apple says. Other new features let users save individual episodes for offline playback, an enhanced Search tab for quick access to Top Charts, and an updated Apple Podcasts Connect dashboard for podcasters. The dashboard allows creators to edit their shows’ metadata, schedule and manage show availability, organize shows into channels, manage multiple users and roles, and track how well their shows are doing via new performance metrics and visualization tools.

Apple said the new service will be available in May to listeners in more than 170 countries and regions.

In a press release, Apple said the first premium subscriptions would come from both “independent voices and premier studios,” including Tenderfoot TV, Pushkin Industries, Radiotopia from PRX and QCODE, as well as larger brands like NPR, the Los Angeles Times, The Athletic, Sony Music Entertainment and others.

“Fifteen years ago, Apple took podcasts mainstream, offering creators a premier, open platform to inform, entertain and inspire hundreds of millions of listeners around the world,” said Eddy Cue, Apple’s senior vice president of Internet Software and Services, in a statement. “Today, Apple Podcasts is the best place for listeners to discover and enjoy millions of great shows, and we are proud to lead the next chapter of podcasting with Apple Podcasts Subscriptions. We’re excited to introduce this powerful new platform to creators around the world, and we can’t wait to hear what they make with it.”

Image Credits: Apple

Apple’s plans for a podcast subscription service was previously scooped by The Wall Street Journal, which said the company was preparing to add a paid subscription option to its product, as well as by Vox Media’s Peter Kafka, who said he believed Apple would introduce a paywalled podcast subscription product at today’s event. There were also hints found in the iOS 14.5 beta, which showed a redesigned Podcasts app featuring an account button on the Listen Now tab. MacRumors had reported that show notifications had been relocated here and suggested that managing paid subscriptions may also be found in this new area in the future.

The move to enter the subscription podcast space follows years of significant investment by the Apple Podcasts and Apple Music competitor, Spotify, also a chief Apple critic.

Spotify in February noted it had tripled the number of podcasts on its platform, year over year, to 2.2 million. It has also forged a variety of exclusive deals over the years with big names like Joe Rogan, Kim Kardashian, DC Comics, Michelle Obama and The Duke and Duchess of Sussex, among others. And it has acquired podcast startups, ad tech and studios, including hosting and ad company Megaphone, creation tools from Anchor, content producers like Gimlet, The Ringer and Parcast.

More recently, Spotify announced plans for its own podcast subscriptions via an Anchor feature and invested in live audio through its acquisition of live chat app Locker Room by Betty Labs. Spotify had said it would share subscription revenue with podcast creators, who would keep the majority of their earnings.

What podcast creators need to know:

（文：Sarah Perez、翻訳：Hirokazu Kusakabe）

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