ANAホールディングス、「価値関連性分析」で企業価値を定量可視化–アビームが支援
今回は「ANAホールディングス、「価値関連性分析」で企業価値を定量可視化–アビームが支援」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ANAホールディングスは、非財務および財務の取り組みがもたらす企業価値の可視化・定量化を「価値関連性分析」により実施した。分析などを支援したアビームコンサルティングが3月31日に発表した。
ANAホールディングスは、人的資本が企業における価値創造の源泉かつ原動力であるという考えに基づき、「人財への投資を起点とした価値創造サイクル」の好循環を実現すべく、さまざまな取り組みを推進している。
今回の取り組みでは、アビームコンサルティングが提供する「Digital ESGサービス」を活用。520種類の指標を用いた相関分析により、ANAホールディングスが取り組む人材施策やグループ従業員の活躍が、経済的価値だけでなく、企業価値の創出につながっていることを明らかにした。
価値関連性分析は、非財務・財務の各指標の相関関係を統計的に分析し、企業価値向上に至る一連の価値連鎖を可視化・検証する手法。アビームコンサルティングは、2019年よりこの手法を用いた支援を行っている。
今回の支援では、Digital ESGサービスを活用して、ANAホールディングスが実施する「働きやすい職場づくり」や「変化に強い組織づくり」などの「人財施策」が、実際の経済的価値の向上にどうつながっているのかを検証した。その上で(1)価値連鎖の道筋となるストーリー[関連性]全体像の可視化、(2)企業価値[PBR]向上への相関関係分析――を行った。
その結果、ANAグループが重視する従業員エンゲージメントの向上やグループ行動指針「ANA’s Way」の体現が価値連鎖の重要なハブとして機能していることが明らかとなった。さらに、チームワークの醸成や現場従業員の専門スキル向上といった強みが、基本品質・生産性・顧客満足度を押し上げ、最終的に売上・利益・株価などの経済的価値に連関していることが定量的に実証された。
アビームコンサルティングは今回の取り組みにおいて、データ収集・相関関係分析・ステークホルダーへの情報発信などを包括的に支援した。