フォードとBMWが全固体電池のSolid Powerに142.2億円を投入
今回は「フォードとBMWが全固体電池のSolid Powerに142.2億円を投入」についてご紹介します。
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本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
BMWグループならびにFord Motor Company(フォード・モーター・カンパニー)向けの、20アンペア時(Ah)の全固体電池セルを両手に持つSolid Power(ソリッド・パワー)の製造エンジニア。この全固体電池セルはコロラドにあるSolid Powerの試作ラインで製造された。
固体電池(SSB)システムは、長い間、電池技術の次のブレークスルーだと考えられてきたもので、複数のスタートアップが最初の製品化を競い合っている。自動車メーカーたちが、この技術に対するトップ投資家群の一角を占めている。各社とも電気自動車(EV)をより安全に、より速く、そして航続距離を拡大するための突破口を求めている。
そんな中、Ford Motor CompanyとBMWグループが、電池テクノロジー企業Solid Powerへ資金を投入した。
コロラド州ルイスビルを本社とする、SSB開発のSolid Powerは、米国時間5月3日に、その最新のラウンドとなる1億3000万ドル(約142億2000万円)のシリーズBが、FordとBMWによって主導されたと発表した。このことは、その2社がSSBが将来の輸送を支えるものだと考えていることを示している。今回の投資で、FordとBMWは対等な株式所有者となり、両社代表者はSolid Power の取締役会に参加する。
また今回のラウンドで、Solid Powerは米国エネルギー省のアルゴンヌ国立研究所からスピンアウトしたベンチャーキャピタルのVolta Energy Technologies(ボルタエナジー・テクノロジーズ)からも追加投資を受けた。
固体電池という名前は電解溶液を使わないことに由来している(Mark Harris記者が年頭のExtra Crunch記事で説明している)。通常の電解溶液は、可燃性で過熱の危険があるため、一般的にSSBは比較的安全だと考えられている。ライバルである電解溶液を使うリチウムイオン電池と比べたときのSSBの真の価値は、そのエネルギー密度だ。Solid Powerは、同社の電池は、既存の充電式電池に比べて50~100%エネルギー密度を向上させるとできるという。理論的には、よりエネルギー密度の高い電池を搭載した電気自動車は、1回の充電でより長い距離を移動することができる。
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この最新の投資ラウンドは、Solid Powerが自社史上最大のアンペア時間(Ah)出力を持つ電池セルを生産するために、製造力を強化するのに役立つ。FordならびにBMWとの個別の共同開発契約に基いて、同社は2022年以降、テストよ車両統合のために100Ahのセルの納入を開始する予定だ。
これまで同社は、2Ahと20Ahの出力を持つセルを製造してきた。Solid Powerはその声明の中で、2020年後半にFordとBMWによって、2Ahバッテリーセル「数百個」が検証されたと語っている。一方、同社は現在、標準リチウムイオン用の機器を使い、20Ahの固体電池をパイロットベースで生産している。
Solid Powerの広報担当者Will McKenna(ウィル・マッケナ)氏はTechCrunchに対して、9×20センチ22層で構成されてる20Ahパイロットセルとは対照的に、100Ahセルは、より大きな底面積とさらに多くの層を持つことになると語った(「レイヤー」とはカソードの数を指していると、マッケナ氏は説明した。20 Ahセルの中には22枚のカソードと22枚のアノードがあり、それぞれの間に全固体電解質セパレータが挟まれていて、すべてが単一のセルの中ににまとめられている)。
Solid Powerの製造法とは異なり、従来のリチウムイオン電池では、製造プロセスで電解質の充填と循環を行う必要がある。Solid Power によると、一般的なGWh規模のリチウムイオン製造施設における設備投資の5%から30%が、そうした追加工程に投入されている。
Solid Powerが自動車メーカーからの投資を受けたのは、今回が初めてではない。2018年に行われた2000万ドル(約21億9000万円)のシリーズAでは、BMWやFordの他、Samsung(サムスン)、Hyundai(ヒュンダイ)、Volta(ボルタ)などからの資本金を集めた。同社は、OEMたちの注目を集めている新しい企業群の1つなのだ。他の注目すべき例としては、Volkswagen(フォルクスワーゲン)が支援するQuantumscape(クアンタムスケープ)とGeneral Motors(ゼネラルモーターズ)によるSESへの資金投入がある。
Fordは自身でも先進的な電池技術を研究していて、1億8500万ドル(約202億円)で電池R&Dラボを開設する予定であることを先週発表している。
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画像クレジット:Solid Power
【原文】
A Solid Power manufacturing engineer holds two 20 ampere hour (Ah) all solid state battery cells for the BMW Group and Ford Motor Company. The 20 ampere hour (Ah) all solid state battery cells were produced on Solid Power’s Colorado-based pilot production line. Source: Solid Power.
Solid state battery systems have long been considered the next breakthrough in battery technology, with multiple startups vying to be the first to commercialization. Automakers have been some of the top investors in the technology, each of them seeking the edge that will make their electric vehicles safer, faster and with increased range.
Ford Motor Company and BMW Group have put their money on battery technology company Solid Power.
The Louisville, Colorado-based SSB developer said Monday its latest $130 million Series B funding round was led by Ford and BMW, the latest signal that the two OEMs see SSBs powering the future of transportation. Under the investment, Ford and BMW are equal equity owners, and company representatives will join Solid Power’s board.
Solid Power received additional investment in the round from Volta Energy Technologies, the venture capital firm spun out of the U.S. Department of Energy’s Argonne National Laboratory.
Solid state batteries are so named because they lack a liquid electrolyte, as Mark Harris explained in an Extra Crunch article earlier this year. Liquid electrolyte solutions are usually flammable and at risk of overheating, so SSBs are considered to be generally safer. The real value of SSBs versus their lithium-ion counterparts is the energy density. Solid Power says its batteries can provide as much as a 50% to 100% increase in energy density compared to rechargeable batteries. Theoretically, electric vehicles with more energy-dense batteries can travel longer distances on a single charge.
This latest round of investment will help Solid Power boost its manufacturing to produce battery cells with the company’s highest ampere hour (Ah) output yet. Under separate joint development agreements with Ford and BMW, it will deliver to the OEMs 100 Ah cells for testing and vehicle integration from 2022.
Until this point, the company has been manufacturing cells with 2 Ah and 20 Ah output. “Hundreds” of 2 Ah battery cells were validated by Ford and BMW late last year, Solid Power said in a statement. Meanwhile, it is currently producing 20 Ah solid state batteries on a pilot basis with standard lithium-ion equipment.
As opposed to the 20 Ah pilot-scale cells — which are composed of 22-layers at 9×20 cm — these 100 Ah cells will have a larger footprint and even more layers, Solid Power spokesman Will McKenna told TechCrunch. (“Layers” refers to the number of double-sided cathodes, McKenna explained — so the 20 Ah cell has 22 cathodes and 22 anodes, with an all-solid electrolyte separator in between each, all in a single cell.)
Unlike Solid Power’s manufacturing, traditional lithium-ion batteries must undergo electrolyte filling and cycling in their production processes. Solid Power says these additional steps account for 5% and 30% of capital expenditure in a typical GWh-scale lithium-ion facility.
This isn’t the first time Solid Power has landed investments from the automakers. The company’s $20 million Series A in 2018 attracted capital from BMW and Ford, as well as Samsung, Hyundai, Volta and others. It’s part of a new wave of companies that have attracted the attention of OEMs. Other notable examples include Volkswagen-backed QuantumScape and General Motors, which has put its money on SES.
Ford is also independently researching advanced battery technologies and is planning to open a $185 million R&D battery lab, the company said last week.
(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:sako)
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