MySQLの新製品「HeatWave」はInnoDBの最大400倍高速、テラバイト級を超える大規模データを分析可能なインメモリデータベース。スクエニやSCSKがその性能を検証[PR]

今回は「MySQLの新製品「HeatWave」はInnoDBの最大400倍高速、テラバイト級を超える大規模データを分析可能なインメモリデータベース。スクエニやSCSKがその性能を検証[PR]」についてご紹介します。

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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


オラクルは大規模データ分析を高速に行うためのデータベースサービス「MySQL Database Service with HeatWave」(以下、HeatWave)を昨年12月に発表、提供を開始しています。

HeatWaveは、オラクルが開発したカラム型の分散インメモリデータベースエンジンを搭載し、超高速な大規模データの分析を可能にするフルマネージドなクラウドサービスです。

その大きな特長の1つ目は、前述のように大規模データ分析をインメモリで高速かつスケーラブルに行える点です。2つ目は、利用者が通常のMySQLとの違いをほとんど意識せずに使えるという点にあります。

これらの特長を見てきましょう。

HeatWaveに搭載されているインメモリデータベースは、データ分析に特化したカラム型のインメモリデータベースです。

その性能は最大で、MySQLに標準で搭載されているデータベースエンジンであるInnoDBの400倍だと説明されています。

figHeatWave発表に合わせて行われたプレゼンテーションにて。InnoDBの400倍高速と

しかもHeatWaveはスケールアウトによる規模拡大が可能で、テラバイト級からそれを超える大規模データにも対応。

Oracle Cloud Infrastructureの備えるオーバーヘッドの小さなベアメタルサーバやネットワークを基盤としたスケールアウト機能により、サーバ台数とともにプロセッサコア数が増えても、ほぼリニアな性能向上を実現しています。

fig1

さらに、実行されたクエリと実行時間を学習データとして蓄積されていくため、HeatWave自身がインメモリデータベースにおけるデータの最適な配置を学習し、提案する機能も新たに備えるようになりました。

この強力なデータ分析機能を、通常のMySQLとの違いをほとんど意識することなく利用できるのも、HeatWaveのもう1つの大きな特長でしょう。

HeatWaveはInnoDBとHeatWaveのデータベースエンジンを両方搭載しており、SQL文の内容を自動的に判別してデータベースエンジンを使い分けてくれます。

単一のMySQLで、トランザクション処理と分析処理の両方が、自動的に最適なデータベースエンジンで処理され、結果が返ってくるのです。

サービス提供開始当初は、分析処理を始める前にInnoDB上のデータベースからHeatWaveのインメモリデータベースエンジンへデータを複製する命令が明示的に必要でしたが、最近のアップデートにより自動化されました。

利用者はSQL文の内容がOLTP向けか、データ分析向けかを意識することなく、HeatWaveを使うことができるわけです。

もちろんHeatWaveはMySQLそのものです。MySQL間でのレプリケーションはもちろん、管理ツールもBIツールも、従来のMySQL対応のツールはすべて利用可能です。これもHeatWaveの大きな利点といえるでしょう。

fig2

ところで、この「HeatWave」の名称は、発表後にあとから付けられたものです。発表時は「MySQL Analytics Engine」というストレートな名称でした。

参考:オラクル、MySQLにOLAP用の独自インメモリデータベースエンジンを搭載、「MySQL Analytics Engine」をOracle Cloud上で提供開始

しかし製品発表から1週間後に行われた米オラクル 第二四半期の売り上げ報告において、同社創業者兼CTOのラリー・エリソン氏が唐突に「HeatWave」という名称を使用しました。

製品担当部署でさえこの名称を知らなかったというほど唐突に名前が出てきたため、社内ではもっぱら、これはエリソン氏が気に入って独自に名前を付けたのではないか、と言われているそうです。

さて、このような強力なデータ分析エンジンの活用を日本国内で開始していることを明らかにした1社が、日本を代表するゲームメーカーのスクウェア・エニックスです。

同社のSIGチームは、大規模マルチプレイヤーオンライン(MMO)を除くWebブラウザ用ゲーム、アーケードゲーム、スマートフォンゲームのサーバ構築、運用、トラブル対応などを行っており、各種クラウドで数千インスタンスを運用しています。

SIGチームはこれまで、大規模に運用してきたMySQLのログを大手クラウドの大規模分析サービスへETLツールを利用して変換、転送、分析していました。

これをHeatWaveに切り替えた結果、ETLが不要になり単純なレプリケーションで迅速かつシンプルにデータ転送が可能で、しかもつねに最新のデータで分析可能。SQLも変更することなく実行できるようになるなど、多くの利点が得られたとしています。

fig3

大手SIerのSCSKは、社員規模1万人のバックオフィスシステムから生成された同社のデータ約2テラバイトを用いてHeatWaveを評価しました。

評価の結果は、他の大手クラウドベンダが提供するデータ分析サービスよりも10倍以上高速であったとのこと。しかも同社の業務システムはMySQLの商用版の上に構築されていたため、Heatwaveを利用するのにETLによるデータの移動や加工が不要なことも重要な点だと指摘しています。

fig4

同社はHeatWaveと、クラウド型BIサービスのLookerを組み合わせたソリューションなどを提供していくとのことです。

このようにHeatWaveは、優れたインメモリデータベースの能力を、オープンなMySQLのうえに構築したことで、使いやすく高速なデータベースサービスとして、主要な企業が使い始めているソリューションとなっています。

詳しいサービスの内容は、ぜひ下記のWebサイトをご覧ください。

≫MySQL HeatWave

fig5

(本記事は日本オラクル提供のタイアップ記事です)

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