AI導入を指揮するのにふさわしい人物像–求められる5つの重要な特性
今回は「AI導入を指揮するのにふさわしい人物像–求められる5つの重要な特性」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
人工知能(AI)テクノロジーをまだ採用していない企業は、数年以内に導入することになるだろう。
AIは、機械学習と分析から、ボットや生成ツールまで、世界中のテクノロジーとビジネスに組み込まれている。
AIの導入は、組織で高い地位にある人物が監督する必要がある。
では、成功するAIリーダーに必須の5つの重要な特性とは、どんなものだろうか。
5人の経営幹部が、AIリーダーを特徴づける能力について語った。
Vistaprintのテクノロジー担当ディレクターであるMukul Agrawal氏によると、未来の優れたAIリーダーは典型的なIT責任者とは異なるという。
「これらは全く別の役割になるだろう」とAgrawal氏は述べた。「非常に深い視点から物事を考えなければならない。AI担当ディレクターは、エンジニアリング担当ディレクターより技術に精通している必要があるだろう」
Agrawal氏は米ZDNETとのビデオインタビューで、未来のAIリーダーには将来の方向性についての明確な視点も求められる、と語った。
「それも1年だけではなく、5年先、10年先だ」とAgrawal氏。「こうした新興分野についての専門知識も持っていなければならない」
同氏によると、AIテクノロジーは一夜にして構築されるものではないと心得ることが非常に重要だという。この1年間における「ChatGPT」などの生成AIの台頭は目覚ましいものだったが、その登場の前には、長年にわたる開発と改良があった。
「時間がかかる道のりだ」とAgrawal氏は語る。「こうした役職に就く人には、忍耐力と優れた長期的ビジョンが求められる。また、何よりも本質的に技術畑の人間でなければならない」
しかし、忍耐力があり、総所有コストに関する理解が深く、価値を生み出す機会に目を光らせている幹部には、大きなチャンスがある、とAgrawal氏は述べた。
「こうした役職に就く人は大きな成功を収める可能性がある」と同氏。「AI担当ディレクターになるには、テクノロジーの最先端を行く必要があるだろう」
人材紹介会社Harvey Nashでテクノロジーおよびデジタルエグゼクティブサーチの責任者を務めるLily Haake氏も、AI責任者として成功するには技術的な素養が重要だと考えている。
「成功するAIリーダーは、ほとんどの人が持たない技術的な素養を持っている必要がある」とHaake氏は述べた。「AIテクノロジー、機械学習、コンピュータービジョン、AIフレームワーク、アルゴリズムを理解していなければならない」
ただし、技術的な能力にソフトスキルが伴っている必要があるという。「優れた商才、戦略的能力、機会を見いだす力、ホライズンスキャニング、そしてリーダーシップが求められる」
実際に、Haake氏が極めて重要になると考えているリーダーシップスキルが、影響力だ。
「あらゆる部門にわたり、同僚たちに影響を及ぼす人物でなければならない」。同氏は米ZDNETとのビデオインタビューでこのように語った。
「これらのソフトスキルと、直接的にラインマネジメントの責任を負うことなく変化を推進する能力が重要になるだろう。ここで説明しているのは、相当な人物だ。技術の専門家でありながら、並々ならぬリーダーシップスキルを備えているのだから」
PepsiCoの欧州担当シニアバイスプレジデント兼最高情報責任者(CIO)のNigel Richardson氏によると、現在成功しているデジタルリーダーは事業運営を理解しており、組織の他の人々にインスピレーションを与えるリーダーシップスキルを備えているという。