レトロでかわいいニコン「Z fc」は見た目で買っちゃっていい趣味のミラーレス一眼だった :荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/5 ページ)
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発表された途端、大きな反響を呼び、予約が殺到したというニコンの「Z fc」。何しろ、見た目からして目立つのである。
面白いのは両極端の意見がTwitterで飛び交ったこと。
1つはマニュアル撮影のフィルムカメラを摸したデザインのため、一眼レフ時代を懐かしむ年齢層に受けそうという意見。
1つは反対に、フィルム時代のクラシックな一眼レフを意識したレトロなデザインに引かれる若年層に受けそうという意見。
ではニコンはどっちを狙っていたのか。こういう製品を何の狙いもなく出すわけがないわけで、デジタル一眼レフ時代の「Df」は明らかに前者だった。
対して、Z fcは後者である。
Z fcの特設サイトのデザインを見るとそれは見てとれる。カメラを手にした感じも「レトロかわいい」ってイメージだ。単にレトロな雰囲気にしたのみならず、各種ダイヤル類もしっかり装備してきたところがまた良いのだ。
見た目のインパクトはめちゃでかい。
「FM2」をイメージしてデザインされたZ fcの操作感は
Z fcは往年のフィルム一眼レフ「FM2」をイメージしてデザインされた。
というので比べてみたい……が、残念ながら手元にFM2がない!
でもなぜか「FE」がある。FM2は1982年発売(ベースとなったFMは1977年)。FEは1978年発売で、FMとデザインはほぼ同じだが、FMがマニュアル露出オンリーだったのに対し、FEは絞り優先AEができる。
比較対象としてはFEでも問題なかろう。
かくして、こうして並べて見ると、確かにめちゃ似てる。ロゴやペンタ部のデザインのみならずダイヤルの雰囲気もそっくり。
Z fcはレンズが中央近くにあるけど、FEはちょっと向かって右に寄ってるかなというくらいだ。
操作部も見てみたい。
真上から見た図だ。ペンタ部のシボ革感も同じだ。ペンタ部の→にシャッタースピードダイヤル。FEには「AUTO」ポジションがあるが、Z fcにはない。FEはこれを「AUTO」にすることで絞り優先AEに切り替わった。
Z fcはそれをせず、左肩のダイヤルの撮影モードダイヤルで撮影モードを変える。
FEの左肩にはISO感度(当時はASAだった)と露出補正がある。Z fcは露出補正ダイヤルを右肩(フィルム巻き上げレバーは不要だしね)に持ってきて、左肩はISO感度ダイヤルのみにした。
にしてもこれだけ似てると、単なるクラシック風じゃなくて、本気で往年のデザインテイストを復活させたんだなと分かる。
これだけちゃんとデザインされていたら、欲しくなるわ。
最近のデジタル一眼は握ったときの安定度を高めるためにグリップが付いてるが、それもなしのフラットな前面ってとこまでこだわってるのだ。
最近のグリップが付いたカメラを使い慣れてると「真っ平らで指がひっかかるとこなくて心許ない」と感じる……んだけど、10分も使ってたら慣れた。今は「別に問題ないんじゃね」と思ってる。長くて重い望遠レンズを付けてガシガシ撮るなら話は別だけど、Z fcはそういうカメラじゃないのだ。
しかも、見た目より軽いから指に余計な力も入りづらいし。
では、実際にカメラを手にしたという体で撮影してみる。
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