「Windows」のアップデート、適用には十分な接続時間が必要–MSが明らかに

今回は「「Windows」のアップデート、適用には十分な接続時間が必要–MSが明らかに」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 使っているPCに最新の機能更新プログラムやセキュリティ更新プログラムが適用されていないのであれば、それはインターネットに接続している時間が短すぎるからかもしれない。

 では、どのくらいの接続時間が必要なのだろうか。Microsoftの調査によれば、「Windows Update」経由で品質更新プログラムや機能更新プログラムを適切にインストールするには、各マシンをインターネットに2時間以上連続して接続している必要があるという。接続時間が短いと、更新プログラムがリリースされてもインストールされる可能性は非常に低くなる。

 MicrosoftのWindows Updateサービス担当プリンシパルプログラムマネージャーであるDavid Guyers氏は、ブログ記事の中で、「調査の結果、接続時間が一定の時間に満たないデバイスは、更新プログラムが適切に適用される可能性が非常に低いことが明らかになった」と述べている。Microsoftは、IT管理者に対して、「Update Connectivity」の情報を利用して各デバイスのアップデート状況を把握するよう呼びかけている。

 「具体的に言えば、確実に更新プログラムを適用するためには、更新プログラムが公開されてから、連続接続時間が最低2時間、合計接続時間が6時間必要であることが調査データによって明らかになっている。これだけの時間があれば、ダウンロードとバックグラウンドでのインストールが正常に実行され、次にデバイスがアクティブになって接続された際に再起動や再開が可能になる」

 Guyer氏によれば、サポート対象ビルドの「Windows 10」を使用していないデバイスの50%では最低限のUpdate Connectivityが確保されていなかったという。また、サポート対象ビルドのWindows 10を使用しているにもかかわらず、セキュリティ更新プログラムが60日以上適用されていない状態のデバイスの25%では、最低限のUpdate Connectivityが確保されていないという。

 重大なセキュリティホールを修正した月例セキュリティ更新プログラムが公開されたら、それを確実かつ速やかに適用することが重要だ。また、多数のWindows PCを管理している管理者にとっては、更新プログラムが正常にインストールされているかどうかを把握することも重要になる。

 管理者は、スタッフに向けたITセキュリティに関するコミュニケーションの一環として、Microsoftのデバイス管理サービスである「Intune」で得られるUpdate Connectivityの情報を活用してほしいとGuyers氏は強調する。

 「組織内のデバイスができるだけ最低限のUpdate Connectivityの値を達成できるようにするには、デバイスの所有者とコミュニケーションを取り、夜には電源を切ってしまうのではなく、更新プログラムが適切にダウンロードされてインストールされるよう、デバイスの電源を入れてネットワークに接続したままの状態に置くよう呼びかけるべきだ」(Guyers氏)

 同氏はまた、管理者に対して、デバイスがすぐにスリープ状態や休止状態に入ってしまわないよう、電源設定や関連ポリシーについても調査するよう勧めている。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
米Uber、1エクサバイト超のデータ量を持つ世界最大規模のHadoopシステムを、オンプレミスからGoogle Cloudへ移行すると発表
Google Cloud
2024-06-18 02:58
津波シミュレーターに竜巻発生装置……最新の「気象科学館」人気
IT関連
2021-02-16 19:59
オープンハイブリッドクラウドの時代、今開発者に求められるスキルとは–IBM
IT関連
2021-02-22 02:35
教員と生徒のニーズに応えるカシオの教育事業–「ClassPad.net」の軌跡
IT関連
2024-09-10 20:07
MS、買い切り版「Office 2024」を発売–「Windows」と「Mac」に対応
IT関連
2024-10-04 11:33
取締役とCISOのセキュリティ認識のズレが改善–プルーフポイント調査
IT関連
2023-10-05 07:46
NTT Com、クラウド型教育基盤「まなびポケット」で心の不調を把握する新機能
IT関連
2024-04-06 06:03
「内部不正による情報漏えい」が3位に–IPAの10大脅威に変動
IT関連
2024-03-07 14:40
日本では内部脅威が最大のセキュリティ脅威と認識–日本プルーフポイント
IT関連
2022-06-04 21:29
トーバルズ氏、「Linux 6.1」のリリースを発表–6.2の状況について報告も
IT関連
2022-12-14 10:16
イトーキ、Google Cloudと連携でスマートオフィス推進–2023年中にサービス提供
IT関連
2023-02-12 20:54
イオンリテール、「AIカカク」「AIオーダー」の適用範囲を拡大–AIが割引価格など提示
IT関連
2024-05-09 08:11
SAPジャパン、データ環境をシンプルにする新製品「SAP Datasphere」を提供
IT関連
2023-03-24 13:03
ファーウェイは自動車メーカーになることを否定し一次サプライヤーを目指す
モビリティ
2021-04-27 13:50