データ分析のクラウド化を進めるテラデータ–ユーザーが望むのはマルチクラウド

今回は「データ分析のクラウド化を進めるテラデータ–ユーザーが望むのはマルチクラウド」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 企業でデータの重要性が高まる中、データ分析ツール市場にさまざまなベンダーが参入し、対応ソリューションを提供している。その1つとなるTeradataは、データウェアハウス(DWH)ベンダーとして長い歴史を持つが、マルチクラウド対応のDWHサービス「Teradata Vantage」の提供を開始して以降、急速にビジネスの軸足をクラウドサービスへシフトしている。2021年2月に同社の上級副社長に就任したBarry Russell氏は、クラウド事業の開発を担当し、クラウドへのシフトを推進している。ベンダー間の競争が激しくなるデータ分析ソリューション分野での同社のビジネスについて同氏に聞いた。

–新規参入ベンダーが多いデータ分析ソリューション分野で、Teradataの強みはどこにありますか。

 確かにデータ分析は、ベンダーの競争が激しい分野になりました。新たなイノベーションのソリューションが投入され、急成長している分野です。その中でもTeradataは、「唯一のエンタープライズレベルのDWHベンダーである」と断言します。その理由は、まずわれわれの提供するTeradata Vantageがメガクラウドベンダーの大手3社(Amazon Web Services=AWS、Google Cloud Platform=GCP、Microsoft Azure)で利用できるクラウドデータプラットフォームだからです。

 そして、クラウドだけでなくオンプレミス、プライベートクラウドに置かれたデータの分析も可能です。異なるベンダーのクラウドサービス、さらにオンプレミス、プライベートクラウド間であっても、Teradata Vantageならシームレスにデータを活用できます。真のエンタープライズスケールのDWHは、われわれだと自負しています。

–TeradataはDWH領域では長い歴史を持ちます。しかし、クラウド対応はかなりのスピードで実現した印象があります。

 2020年に、最高経営責任者(CEO)としてSteve McMillanが就任し、クラウドへの注力をさらに強化しました。研究開発部門の予算の80%がクラウドへの投資です。社内の研究開発だけでなく、パートナー企業も含めてクラウド対応を進めています。

–古くからの顧客は、長年オンプレミスのDWHを利用してきたと思います。急速なクラウドへのシフトで顧客が戸惑いを感じることはないのでしょうか。

 お客さまと接する中で、古くからのお客さまからも、われわれがクラウドに注力することを歓迎する声が多いと感じています。なぜなら、多くのお客さまが数年をかけてオンプレミスからクラウドへのシフトを進めている最中だからです。お客さまが望んでいるからこそ、われわれはVantageの提供を決断しました。

–Russellさんは、クラウド事業の強化を担うために、Teradataに入社したのですね。

 はい。2021年2月に入社しました。以前からクラウドビジネスには携わっています。入社して最初に手がけたのは、メガクラウドベンダー各社と緊密な連携を図ることでした。プロダクト開発もその一環ですが、各社のお客さまが抱える共通した課題を共同で迅速に解決していく関係づくりが必要だと考えました。それができるようになれば、Teradataにとってもクラウドベンダーにとっても、課題を抱えるお客さまにとっても、大きなメリットとなります。

 具体的にAWSとは、共通のお客さまであるVolkswagen Groupの生産システムの改善に取り組み、クラウド生産システムを開発しています。われわれは、クラウドベースのデータとアナリティクスのソリューションを提供し、生産プロセスの最適化と工場の生産性向上の推進をサポートしています。AWSとわれわれが緊密に連携することで、Volkswagen Groupの生産性向上を迅速に進められるようになりました。

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