日立とニッセイ情報、ブロックチェーンによるデータ連携システムを共同検証
今回は「日立とニッセイ情報、ブロックチェーンによるデータ連携システムを共同検証」についてご紹介します。
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日立製作所とニッセイ情報テクノロジーは、Web3時代に向けた保険業界向けの顧客主権型データ連携システムの共同検証を開始したと発表した。
Web3とは、「ブロックチェーンによる相互認証、データの唯一性・真正性、改ざんに対する堅牢性に支えられて、個人がデータを所有・管理し、中央集権不在で個人同士が自由につながり交流・取引する世界」(出典:経済産業省「経済秩序の激動期における経済産業政策の方向性」)とされる。
両社が共同検証する連携システムは、顧客が自分に最適なサービスを享受するために、顧客自身のデータを安全・安心に企業に開示する仕組みとなる。今回の検証では、顧客が管理しているライフデータや個人属性に関するデータから必要なデータを保険会社に開示することで、顧客が最適な保険の推奨を受けるという保険の顧客体験を例にしている。
検証は、データ管理や開示の方法、安全性の検証、技術的な課題の洗い出しなどを行っていくが、取り扱うデータの種類としては、民間企業のサービスを通して顧客が取得するデータや、総務省が進めるマイナンバー制度の仕組みから取得できるデータなど、Web3の世界で個人が管理し得るデータを幅広く想定している。なお、アプローチ方法と検証体制において、新たな進め方を取り入れていくという。
アプローチ方法については、ブロックチェーンを使用して実現できるシステムや体験を「アート思考」により設計している。アート思考とは、ゼロからイチを創出するアーティストの自由な発想・創造をビジネスに取り入れ、これまでにない革新的な商品やサービスを生み出していこうとするもの。検証体制に関しては、ブロックチェーン技術や保険業における顧客体験のデザインに知見のあるニッセイ情報と日立が部門横断で参画し、多角的な視点で推進していく。