インテル、バグ報奨金プログラム拡大–"エリート"ハッカーのグループによる脆弱性発見を強化へ

今回は「インテル、バグ報奨金プログラム拡大–"エリート"ハッカーのグループによる脆弱性発見を強化へ」についてご紹介します。

関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 インテルは米国時間2月2日、「Project Circuit Breaker」という新たな取り組みで、同社のバグ報奨金プログラムを拡大すると発表した。

 このプロジェクトは、「エリート」ハッカーのコミュニティが参集し、Intelのファームウェア、ハイパーバイザー、GPU、チップセットなどに潜む脆弱性の発見に取り組む。同社によると、このプログラムは「特定の新しいプラットフォームや技術で対象を定めたタイムボックスイベントをホストし、トレーニングを提供するとともに、Intelのエンジニアとより実践的な協業の機会を生み出す」ことで、Intelの既存のオープンなバグ報奨金プログラムを拡大、深化させる狙いがある。

 「Camping with Tigers」と銘打った最初のProject Circuit Breakerイベントが2021年12月にスタートしており、20人のセキュリティ研究者グループにIntelの「Core i7」プロセッサーを搭載したシステムが提供された。このイベントは5月まで続き、対象となる脆弱性には3つのマイルストーンで報奨金が増額されるという。

 インテルの製品セキュリティインシデント対応チーム(PSIRT)およびバグ報奨金担当ディレクターのKatie Noble氏は、この新しいプログラムが実現したのは、同社の「最先端の研究コミュニティ」のおかげだと述べた。

 「当社がバグ報奨金プログラムに投資し、主宰しているのは、新しく出現するセキュリティ脅威にどう対抗するかという新たな視点を得るためだ。Project Circuit Breakerは、とりわけハードウェアに関して、業界のセキュリティ保証の慣習を強化するため、研究者と協力を進める次のステップだ」(Noble氏)

 インテルのバイスプレジデントで、クライアントセキュリティ&イニシアチブ担当ゼネラルマネジャーを務めるTom Garrison氏は、「当社は最も包括的なセキュリティ機能の開発を目指す中、潜在的な脆弱性を特定、緩和して、製品を継続的に向上させる上で、コミュニティとの緊密な協業がもたらす大きな価値を認識している」と説明した。

 Intelは数年前よりバグ報奨金プログラムを実施している。

 同社によると、2021年にこのプログラムを通じて報告されたものが97件に達したという。また、Intelのセキュリティ専門家は、「Bug Bounty Community of Interest」と「FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)」に活発に貢献している。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
H2Oリテイリング、一般従業員の経費精算時間を年間約2100時間削減
IT関連
2022-11-26 07:53
AWSとMSのクラウド市場独占に懸念–英放送通信庁が中間報告
IT関連
2023-04-08 03:03
アップル、「iMessage」にポスト量子暗号を導入へ–未来の量子攻撃に備える
IT関連
2024-02-23 00:06
ローカル環境を汚さない開発環境Devbox/AWS SIer世界一にクラスメソッド/VSCode WebでPythonの実行やデバッグ可能にほか、2022年12月の人気記事
編集後記
2023-01-06 03:00
サムスン、3nmチップの量産を開始
IT関連
2022-07-02 22:35
AIがビジネス成果に結実していく「AI Everywhereな世界」に–日本テラデータ・高橋社長
IT関連
2024-01-06 15:30
Google、Apple、Twitterなどが加盟するAIC、香港当局のデータ法改定に「サービス停止の可能性」と警告
企業・業界動向
2021-07-07 10:34
インド政府がソーシャルメディアやストリーミングサービス企業に厳しい新規制を発表
ネットサービス
2021-03-02 03:20
ミッチェル・ハシモト氏、HashiCorpを去る。「新しい分野に踏み出す準備ができた」
HashiCorp
2024-01-12 13:34
最新ロボットはどこまで人の代わりになる? キーワードは“親しみやすさ”? 新人記者が体験してみた
ロボット・AI
2021-07-14 04:26
Redis互換で25倍高速とする「Dragonfly」がオープンソースで登場。2022年の最新技術でインメモリデータストアを実装
NoSQL
2022-07-12 12:24
サーバーの液体冷却でコンテナー型データセンターの消費電力を43%削減–KDDIらが実証
IT関連
2022-04-02 22:59
DeNA、AWSを優先クラウドプロバイダーとして活用–ゲームやスポーツ事業の変革加速
IT関連
2021-06-22 21:44
RevCommの音声解析AI電話MiiTel、会話におけるネガティブ・ポジティブな感情を可視化する音声感情認識機能を採用
IT関連
2022-02-11 23:57