NTT Com、除雪業務の効率化を実証–AIが積雪状況を可視化
今回は「NTT Com、除雪業務の効率化を実証–AIが積雪状況を可視化」についてご紹介します。
関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、積雪量の多い地域における除雪業務の効率化と住民サービスの向上を目指し、人工知能(AI)で積雪状況を分析・可視化する実証実験を開始した。山形県の協力のもと米沢市と高畠町で実施し、現地の積雪状況をリアルタイムに「可視化プラットフォーム」の地図に表示する。
車載したクラウド録画カメラサービス「coomonita(コーモニタ)」で撮影した映像を加工し、HERE Technologiesの「HERE Maps API」を活用して地図にマッピングする。coomonitaでは、カメラで撮影した映像をクラウドで管理するため、PCやスマートフォンから時間や場所を問わず映像を確認でき、AIなどと組み合わせることが可能。
山形県は、県内全域が「豪雪地帯」に指定される全国有数の豪雪県として知られる。米沢市と高畠町は、積雪により住民の生活に著しい支障が生じる恐れのある地域として「特別豪雪地帯」に指定されている。2020年度は12月中旬の雪の降り始めから3月末までに、米沢市では約1400件、高畠町では約300件の除雪などに関する問い合わせがあり、積雪状況や除雪の緊急度把握が大きな課題となっている。
同実証の元となるアイデアは、NTT Comの社内ビジネスコンテスト「DigiCom」と社内新規事業創出プログラム「BI challenge」で生まれ、同実証はその事業化に向けた取り組みの一つとして実施される。
同実証は、2つのステップで実施される。ステップ1では、道路を中心とした積雪状況の映像データを収集。個人情報をマスキングした上で、可視化プラットフォームの地図に画像として表示し、可視化したデータを自治体へ提供する。期間は2月4~28日。ステップ2では、積雪状況、道路の幅員、事故、道路陥没状況などをAIで画像分析し、結果を自治体へ2022年12月に提供する予定。