JINS、AIによる未来予測型経営システムを運用開始

今回は「JINS、AIによる未来予測型経営システムを運用開始」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 ジンズホールディングス(JINS)は、人工知能(AI)を活用した経営判断支援ソリューションをカスタマイズし、運用を開始した。このシステムは、アクセンチュアが提供するソリューション「AI Powered Management Cockpit」をベースにしており、商品欠品によって顧客の要望に応えられない事態や、過剰在庫によって商品廃棄が発生してしまう状況を改善するために利用される。

 このシステムは、経営目標や管理指標に対する進展状況を一覧表示し、未達になる見通しの場合にはアラートを出して、達成に向けた対応策をAIが複数提示できるようにする。さらに、それぞれの対応策を講じた場合の効果も併せてシュミレーションできる。

 JINSでは、小ロットでバリエーションに富んだ眼鏡などの製品を多数展開しているが、需要予測がしづらいという側面があることに加え、商品の特性上、使用年数が長く買い替え予測の高精度化が困難という課題を常に抱えていた。

 こうした課題に対し、これまでは業務担当者の知見や経験則を体系化し、需給コントロールの改善を繰り返してきたが、追加生産が間に合わず欠品してしまうことや、在庫消化が予測通りに進まず商品の過剰在庫が発生することを完全に防ぐことはできなかった。とくに過剰在庫は最終的に商品の廃棄につながってしまうため、経営への影響はもちろん永続性の観点からも改善が必須となっていた。

 そこで同社では、グローバルで統一されたPSI計画(生産・販売・在庫を同時に計画すること)の策定を可能とするための需給コントロール改革に2020年から着手し、今回、「AI Powered Management Cockpit」を活用することとした。1年以上にわたるPDCA高度化の試験の結果、欠品による販売ロス(売り逃し)の約65%削減(粗利金額ベース、2019年比)、廃棄ロスの約10%削減(除却・評価損含む、2019年比)が確認できたという。

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