あらゆるアプリを「スーパーアプリ」に変えるAppboxoが約8億円を調達

今回は「あらゆるアプリを「スーパーアプリ」に変えるAppboxoが約8億円を調達」についてご紹介します。

関連ワード (使用、明白、競争等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


ミニアプリとは、より大きなアプリの中で動作する軽量のプログラムのことで、ユーザーのエンゲージメントと収益の追加的な源泉として機能する。ミニアプリは、WeChat、Alibaba、Grabなどの「スーパーアプリ」によって普及した。しかし、すべての開発者がこれらのハイテク企業のリソースを持っているわけではない。シンガポールを拠点とするAppboxo(アプボクス)は、この競争の場を均等にしたいと考えている。このスタートアップのプラットフォームでは、ミニアプリを自分で作ったり、サードパーティの開発者向けマーケットプレイスであるAppboxo Showroomからミニアプリにアクセスしたりして、開発者は自分のアプリをスーパーアプリに変えることができるのだ。

GCash(ジーキャッシュ)、Paytm(ペイティーエム)、VodaPay(ボダペイ)などを顧客に持つAppboxoは、米国時間2月16日、RTP Global(RTPグローバル)が主導するシリーズA資金調達で700万ドル(約8億円)を調達したことを発表した。その他、最初の投資家であるAntler(アントラー)と500 Southeast Asia(500ソースイースト・アジア)に加え、SciFi VC(サイファイ・VC)、Gradient Ventures(グラディエント・ベンチャーズ)(GoogleのAIに特化したベンチャーファンド)、エンジェル投資家のHuey Lin(ヒュー・リン)氏とKayvon Deldar(ケイボン・デルダー)氏といった新しい支援者が参加した。

Appboxoは、2019年にCEOのKaniyet Rayev(カニエト・レイエフ)氏、CTOのNursultan Keneshbekov(ヌルスルタン・ケネシュベコフ)氏によって設立された。TechCrunchが最初に取り上げたのは2020年12月でシード資金を発表したときだった。現在、東南アジア、インド、南アフリカの10のスーパーアプリに採用され、400以上のミニアプリの統合をサポートしており、その大半はサードパーティの開発者によって構築されたものである。同社によると、統合されたユーザー数は5億人以上とのこと。

同社は、主に2つの製品を提供している。1つは、ミニアプリを構築・起動するためのSDKやAPIを備えたSaaSプラットフォーの「Miniapp」例えば、モバイルウォレットは、フードデリバリー、ショッピング、レストラン予約などのミニアプリを統合することができる。

2つ目は、約1年前に登場した「Shopboxo」で、企業はモバイルデバイスを通じてカスタマイズ可能なオンラインストアを30秒以内に立ち上げることができる。

Shopboxoで作成したミニアプリは、Appboxoを通じてスーパーアプリに統合することができる。レイエフ氏は、中小企業の幅広い加盟店ベースにリーチできることで「特にAppboxoの顧客はすでにeコマースを中心に同社のプラットフォームを使用しているため、2022年はミニアプリの数が数千に拡大する」と予想している。「金融系スーパーアプリは、新しい垂直方向への多様化を望んでおり、現在の状況では、eコマースが最も明白な機会であり、最も実行しやすいように見えます」と語る。

レイエフ氏は、AppBoxoの新たな資金調達は、Shopboxoをさらに発展させ、同時に加盟店エコシステムを拡大し、国際的なプレゼンスを構築するために使われるとTechCrunchに語っている。当初は、スーパーアプリが最も優勢なアジア太平洋地域に焦点を当てるが、ヨーロッパと米国にも進出したいという。

画像クレジット:AppBoxo


【原文】

Mini-apps are lightweight programs that run within a larger app and serve as additional sources of user engagement and revenue. They became popularized by “super apps” like WeChat, Alibaba and Grab. But not all developers have these tech giants’ resources. Based in Singapore, Appboxo wants to level the playing field. The startup’s platform lets developers turn their apps into super apps, either by building their own mini-apps or accessing them through Appboxo Showroom, a marketplace for third-party developers.

Appboxo, whose clients include GCash, Paytm and VodaPay, announced today that it has raised $7 million in Series A funding led by RTP Global. Other participants included its first investors, Antler and 500 Southeast Asia, plus new backers like SciFi VC, Gradient Ventures (Google’s AI-focused venture fund) and angel investors Huey Lin and Kayvon Deldar. 

Appboxo was founded in 2019 by Kaniyet Rayev, its CEO and CTO Nursultan Keneshbekov. TechCrunch first covered it in December 2020, when it announced its seed funding. The company is now used by 10 super apps across Southeast Asia, India and South Africa, and powers more than 400 mini-app integrations, the majority of which are built by third-party developers. The company says it has a combined base of more than 500 million users. 

The company has two main products. The first is Miniapp, a SaaS platform with SDKs and APIs for building and launching mini-apps. For example, mobile wallets can integrate mini-apps for food delivery, shopping or restaurant reservations.

The second, launched about a year ago, is Shopboxo, which lets businesses set up customizable online stores through mobile devices in less than 30 seconds. 

Then mini-apps created with Shopboxo can be integrated into super apps through Appboxo, and Rayev expects that being able to reach a broader merchant base of SMEs will “scale the number of mini-apps into the thousands this year, especially since Appboxo’s clients already use its platform mainly for e-commerce. “Financial super apps want to diversify into new verticals, and in the current landscape, e-commerce looks like the most obvious opportunity and the easiest to execute.”  

Rayev tells TechCrunch that AppBoxo’s new funding will be used to further develop Shopboxo, while also expanding its merchant ecosystem and building out its international presence. At first, the startup will focus on the Asia-Pacific region, where super apps are the most dominant, he says, but it also wants to enter Europe and the United States. 

 

(文:Catherine Shu、翻訳:Akihito Mizukoshi)

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