Raspberry Pi財団、「Python」入門講座を開始–無料で利用可能な6プロジェクト

今回は「Raspberry Pi財団、「Python」入門講座を開始–無料で利用可能な6プロジェクト」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Raspberry Pi Foundationが若者向けの新しい「Python」入門プロジェクトパスを発表した。

 新しい「Introduction to Python」(Python入門)プロジェクトパスの狙いは、Raspberry Pi Foundationによって作成された実践的なプロジェクトを通して、子供たちにPythonプログラミングの基本を教え、プログラミングの中核的な概念を理解できるように支援することにある。

 初心者と経験豊富な若いプログラマーを対象とするこの講座は、まずガイド付きタスクとより独立したプロジェクトを通して基本を教えた後、習得したノウハウを使って何かを作成する機会を学習者に提供する。

 Raspberry Piは「Scratch」プログラミングの学習パスをすでに提供している。この学習パスでは、ブロックベースの言語であるScratchを使って、若いコーダーたちに基本的なプログラミングとデザインのスキルを教え、アプリやゲーム、CGアートを作成できるように指導する。

 Introduction to Pythonパスはそれよりも難易度が少し高い。Pythonはテキストベースの言語なので、このプロジェクトパスは、若いコーダーが現実の世界で使用される「真の」プログラミング言語の基本原則(構文、変数の使用、関数の定義など)を習得できるように支援することを目的としている。

 Raspberry Piの学習担当マネージャーであるRebecca Franks氏によると、Pythonは構文が英語に似ているため、若いコーダーや経験の浅いコーダーにとって理想的な言語だという。

 Pythonは、データサイエンスなどの急成長分野でプロの開発者の多くが使用している言語なので、テクノロジー分野のキャリアに関心のある若いコーダーにとって貴重なスキルにもなる。

 Franks氏はブログ投稿で、「『Introduction to Python』プロジェクトパスは、われわれの『Digital Making Framework』(デジタル作成フレームワーク)に従って設計されており、パス内のプロジェクトを進める学習者の足場を徐々に撤去していくことで、学習者が独立したコーダーやデジタルメーカーになるように促す」と述べている。

 「われわれのDigital Making Frameworkは、学習者がコーディングプロジェクトの構造化開発プロセスを体験して、アイデアを実現する方法を学べるように構成されている。さらに、コード内のエラーの検出(デバッグ)もサポートしており、エラーがコンピュータープログラミングの一部であり、克服可能な一時的な挫折に過ぎないことを学習者に伝えている」

 Raspberry PiのPythonプロジェクトパスは6つのプロジェクトで構成されており、最初の3つの「Explore」プロジェクトでは、ガイド付きタスクを通して、学習者に新しいコーディングスキルを教える。テキストベースの出力の作成に焦点を当てるほかのいくつかの入門講座と異なり、Raspberry Piのプロジェクトパスでは、Pythonの「p5」ライブラリーを使用してデジタルビジュアルを作成することに焦点を当てている。

 「Explore」プロジェクトの後には、2つの「Design」プロジェクトがある。Designプロジェクトでは、若いPythonコーダーたちに対して、よりパーソナライズされた創作作業でコーディングスキルを磨くことを奨励する。最後に、学習者は1つの「Invent」プロジェクトを完了する。このプロジェクトでは、学習したスキルを総動員して、ユニークなものを作成する。

 Pythonプロジェクトパスは無料で提供されており、ウェブブラウザーからアクセス可能だ。スターターコードは、「Trinket」と呼ばれる無料のウェブベースの開発環境で提供されている。Raspberry Piによると、Pythonプロジェクトパスは約6時間で完了することが可能で、各プロジェクトを完了するのに約1時間かかるという。

 Raspberry Piは近日中に「More Python」パスをリリースする予定だ、とFranks氏は述べた。このパスは、すでに基本を習得済みの学習者を対象としており、リストや辞書、ファイルを使用してアプリケーションを作成する方法を学べるという。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
DX推進体制に見る進捗状況–DX組織形態が進捗と成果に及ぼす影響
IT関連
2024-06-20 13:32
NEC、顔認証ソフトとクラウドサービスの最新版を発表–運用管理を改善
IT関連
2023-03-30 09:19
「Windows 10」次期機能アップデート「21H1」はどうなる?
IT関連
2021-03-18 13:52
GitHub、無料のパブリックリポジトリユーザーにも、コード内のシークレットを検知してくれる「Secret scanning」を無料提供へ
GitHub
2022-12-21 02:52
人口1万7000人の町からテクノロジーで世界展開を狙う、農業用収穫ロボット開発のAGRISTが資金調達
ロボティクス
2021-03-04 00:36
2023年の注目テクノロジートレンド–ブレークスルーが期待される3分野
IT関連
2022-12-14 15:17
SBテクノロジー、ゼロトラストセキュリティ短期構築サービスを開始
IT関連
2021-02-02 16:20
さくらインターネット、生成AIのプラットフォームサービスを開発すると発表。基盤モデル、ベクトルデータベース、APIなど提供予定
PaaS
2024-11-26 16:59
PDFファイル普及の裏で浮き彫りになる、セキュリティへの認識不足–アドビ調査
IT関連
2022-12-02 02:29
ディスカウント販売は危険だ、取り扱いに注意
IT関連
2022-02-18 02:24
DeNAが2Dアバター配信アプリ会社を150億円で買収 「ライブ配信事業で新ジャンルに挑戦」
企業・業界動向
2021-07-03 14:08
Cloudera、シンガポールで「EVOLVE24 APAC」を開催–“真”のハイブリッドをアピール
IT関連
2024-08-10 05:10
SQLite、複数クライアントからの同時書き込みを可能にする「BEGIN CONCURRENT」文を実装へ
RDB
2023-08-01 21:58
マイクロソフト、クラウドべースの仮想開発環境「Dev Box」を一般提供
IT関連
2023-07-13 07:21