「The State of JS 2021」公開。最も使われているフロントエンドのライブラリはReact、バックエンドはExpress、ビルドツールはWebpackなど
今回は「「The State of JS 2021」公開。最も使われているフロントエンドのライブラリはReact、バックエンドはExpress、ビルドツールはWebpackなど」についてご紹介します。
関連ワード (ブラウザ、ライブラリ、読者等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
JavaScriptに興味を持つ世界中のIT技術者1万11761人にアンケートを取り、結果をまとめた「The State of JavaScript 2021」が公開されています。
回答者の国別分布を上位5位までを見ると米国が14%、ドイツが4.8%、ロシアが4.5%、フランスが4.2%、イギリス(UK)が4%となっており、日本の回答者は1.3%で15位、中国の回答者も1.3%でした。
一方、言語別では英語が70.1%と他を圧倒しており、2位がスペイン語で5.4%、ロシア語が5%、フランス語が3.3%、ドイツ語が2.3%、中国語、ポルトガル語、そして日本語が1%でした。
アンケートの結果は、ProxyやPromiseなどに関するJavaScriptの新機能がどのくらい使われているか、Service WorkerやWeb Audio API、WebGLなど新しいブラウザAPIがどのくらい使われているかや、人気のJavaScriptライブラリ、JavaScriptは正しい方向に進化していると思うかどうかなど、多岐にわたっています。
ここでは多くの読者が興味を持つであろう、JavaScriptライブラリの人気についての結果を紹介してみます。
人気なのはReact、Express、Electron、Webpackなど
JavaScriptライブラリに関しては、満足度(Satisfaction)、興味(Interest)、利用率(Usage)、認知度(Awareness)についてのランキングが示されています。ここでは利用率に絞ってランキングを見てみます。
フロントエンドについてはReactが2016年から6年連続で1位。2位はAngular、3位はVue.js、Svelt、Preact、Emberが続いています。
ランキングで見ると上位は安定しているように見えますが、2位のAngularは少しずつ利用度が下がっており現在54%、3位のVue.jsは現在51%とその差が近づいています。1~2年後に逆転していてもおかしくありません。
一方、1位のReactは80%と圧倒的な利用率を保っていますので、しばらくこの人気は安泰といえそうです。
バックエンドはExpressが5年連続で1位、利用率81%。2位がNext.jsで45%、3位がGatsbyで27%。Nuxt、Nest、Strapiが続いています。
モバイル&デスクトップでは、この1年で上位のランキングが入れ替わり、1位がElectronで利用率36%、2位がReact Nativeで34%、3位がCordovaで32%。Ionicが29%、Expoが23%、Native Appsが19%で続いています。
個人的にはTauriが気になっていますが、2%と思ったよりもずっと低い利用率でした。
ビルドツールは1位がWebpackで利用率89%、2位がtsc CLIで79%、3位がGulpで63%。Rollupが39%、Browserifyが34%、Percelが31%で続いています。
最後に紹介するのは、「JavaScriptのエコシステムは変化が早すぎる」という意見に同意するかどうか、です。
強く同意するが10.7%、同意するが27.3%で、両者を合わせると38%。どちらでもない(Neutral)が31.1%。そう思わないが26.5%、まったく思わないが4.6%。この2つを合わせると31.1%となり、全体としては変化が早すぎると考えている人がやや多い、という結果になったようです。
ここで紹介した結果以外にも多くの結果が明らかになっています。詳細についてはぜひオリジナルのWebサイトをご覧ください。