セガ、グローバルでのユーザー認証にOktaの「Auth0」を採用
今回は「セガ、グローバルでのユーザー認証にOktaの「Auth0」を採用」についてご紹介します。
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セガは、グローバル規模でのゲーム体験の向上とセキュリティ強化のため、Oktaのカスタマーアイデンティティー管理製品「Auth0」を採用した。Okta Japanが発表した。これにより、多様なプラットフォームでのシームレスなユーザー認証を実現し、グローバルのユーザーが安心して利用可能な環境を運用できるとしている。
セガに導入されたAuth0は、1月22日に運用が開始された、セガグループのゲーム・ウェブサービス共通アカウント「SEGA Account」の登録に活用されている。現時点での成果として、セキュリティ強化、開発効率の向上、マーケティング基盤の構築が挙げられるとのこと。これによりセガは、ユーザー体験の向上だけでなく、コスト削減や運用負担の軽減も実現しているという。
従来の自社開発による認証システムでは、セキュリティ脅威への対策やグローバル展開に課題があった。自社開発かIdentity as a Service(IDaaS)を利用するか検討する中で、セキュリティへの迅速な対応や将来の拡張性を重視し、概念実証(PoC)を通じて製品の実現性を確認した結果、OktaのAuth0導入を決定した。JavaScriptによる柔軟なカスタマイズができ、グローバルの規制要件にも対応可能な点が評価された。
導入には約1年6カ月を要した。内訳は企画検討・方針策定(6カ月)、PoC実施(3カ月)、実装と展開準備(9カ月)のプロセスを経ている。導入過程でAmazon Web Services(AWS)の契約の切り替えや各国の規制への対応(年齢確認、データ保管リージョンなど)が課題となったが、Oktaのサポートを活用してスムーズに対応したという。
セガグループは、グローバルに展開するゲームタイトルにおいて、ユーザーとの接点を深めることを目指している。プラットフォームや地域を問わず共通基盤で利用可能な認証機能を提供し、ユーザーが安心してゲームを楽しめる環境を構築することが重要課題だという。今回の導入により、セキュリティ基準を強化するとともに、マーケティング活動にも効果的に活用可能なユーザー認証システムを整備できた。
今後同グループは、Auth0のユーザー認証システムを活用し、スマートフォン、PC、コンソールだけでなく、将来的には店舗での利用も視野に入れ、より一貫したユーザー体験の提供を目指す。また、これを基盤として、グローバルな消費者に安心と満足を届けるとともに、マーケティング活動をさらに強化していく予定だ。