花王と日清食品、「仮想人体生成モデル」の活用に向けて協業へ
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花王と日清食品は、日清食品が研究を進めている最新のテクノロジーに基づいた「完全栄養食」の進化に向け、花王が提供する「仮想人体生成モデル」を活用した新たな取り組みを開始する。
完全栄養食は、日清食品が考える食のコンセプトで、見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たしているという。同社は栄養学的見地を参考に、インスタントラーメンなどで培った技術を応用し、独自かつ最先端の食品加工技術を駆使した研究を進めている。
仮想人体生成モデルは、ある人のある時点での健康や生活などに関するさまざまな項目を推定できる統計モデルで、花王が有する身体などに関する数多くの研究資産を生かして構築されており、幾つかの限られた項目のデータを入力するだけで、別の項目のデータが出力され、自身の健康状態を簡単かつ詳細に推定することができる。
日清食品では、仮想人体生成モデルの中でも、身長や体重のような測定時に身体的な負担が伴わない項目やアンケート項目など、簡便に入力することができるデータから、血糖値のような測定時に身体的な負担が伴う項目を短時間で推定できる点に着目した。
このモデルを活用することで、完全栄養食が健康状態に与える影響を喫食者自身でも具体的に把握することが可能になるとし、花王と共にその検証を進めていく。
将来的には、食の好みやライフスタイルなどに関するアンケート項目や、肌状態や体臭など毎日の快適な生活のために必要でありながら、これまで食との具体的な相関が見えにくかった項目 などから、その人の健康状態を推定し、完全栄養食のパーソナライズ化に応用する予定だという。