Canonical、「Ubuntu 22.04 LTS」をリリース
今回は「Canonical、「Ubuntu 22.04 LTS」をリリース」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「Ubuntu Linux」の生みの親であるMark Shuttleworth氏は2004年10月、ある目標を立てた。それは、学生からグローバル企業まで、誰もが無料で利用できる「Debian」ベースの「Linux」を開発することだ。それから18年が経過した今でも、Ubuntuの約束は守られており、開発者や企業、大規模なパブリッククラウドをサポートしている。最新バージョンの「Ubuntu 22.04」(別名「Jammy Jellyfish」)は、ユーザーが優れたLinuxディストリビューションに求めるあらゆるものを提供する。
Ubuntuは、通信会社の5Gクラウドから「Raspberry Pi」、人工知能(AI)開発、IoTまで、あらゆる分野で重要なOSだ。Shuttleworth氏は記者会見で、「われわれの使命は、あらゆる場所で、安全で信頼性が高く、一貫性のあるオープンソースプラットフォームになることだ」と述べた。
Ubuntu 22.04で、同氏らはまさにそれを実践している。
その1つとして、Ubuntu 22.04は長期サポート(LTS)リリースだ。つまり、このバージョンは5年間(2027年4月まで)にわたってメンテナンスアップデートでサポートされる。ただし、Ubuntuの開発元であるCanonicalはさらに5年間、つまり合計10年間にわたって、パッチを提供する。このライフサイクルは、最初の5年間のメンテナンス期間(この期間中は、メンテナンスアップデートが一般に提供される)と、5年間の「Extended Security Maintenance(ESM)」(延長セキュリティメンテナンス)で構成される。ESMは「Ubuntu Advantage for Infrastructure」サブスクリプションで利用できるほか、個人は無料で利用できる。この延長サポートは、企業にとって不可欠だ。
これは、メインフレームからRaspberry Piまで、Ubuntuを使用する場所に関係なく当てはまる。ただし、本記事で紹介するのは、最新のデスクトップ版Ubuntu 22.04だ。
筆者は2020年の「Dell Precision 3451」でJammy Jellyfishを実行している。このハイエンドPCには当初、「Ubuntu 20.04」が搭載されていた。Intelの8コア、3GHzの「i7-9700」CPU、16GBのRAM、512GBのSSDが内蔵されている。
このスペックは、Ubuntuの最小システム要件をはるかに上回っている。Ubuntu 22.04の最小システム要件は、2GHz、2コアの64ビットプロセッサー、4GBのRAM、25GBのストレージとなっている。「Windows 7」が搭載されていたPCであれば、Jammy Jellyfishを実行できる。