「.jp」ドメインのフィッシングサイト動向は–JPCERT/CCが分析

今回は「「.jp」ドメインのフィッシングサイト動向は–JPCERT/CCが分析」についてご紹介します。

関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 JPCERT コーディーションセンター(JPCERT/CC)は、2021年に2万3104件のフィッシングサイトに関するインシデント報告を受理したといい、これらの情報の分析から判明した2021年の傾向をブログで紹介している。

 JPCERT/CCによれば、報告件数は1~7月まで月間で2000件未満だったが、8月以降に増加し、2000件を超える状況になった。フィッシングサイトで攻撃者がブランドを悪用した業種の割合は、月によって大きく変動しているが、全体では金融機関が31%、通信事業者が27%を占めた。また、1~7月は月間30件未満だったが、9月は209件に増加し、その多くは総務省の特別定額給付金サイトや厚生労働省の「コロナワクチンナビサイト」になりすましたものだった。

 フィッシングサイトのトップレベルドメイン(TLD)は、サービス分野ごとのgTLD(General TLD)がおおむね7割前後を占めており、gTLDの内訳は「.org」が42%、「.com」が26%などだった。一方、地域別のccTLD(Country Code TLD)はおおむね3割前後を占めており、ccTLDの内訳は「.cn」(中国)が69%、「.cc」(オーストラリア領ココス諸島)が7%、「.jp」(日本)が4%などだった。

 フィッシングサイトに使われた「.jp」ドメインには、次の4つの特徴が見られるという。

 「.jp」ドメインのフィッシングサイトでは、サブドメインにブランド名や「card」など特定のサービスを含めることで多種のフィッシングサイトを容易に作成したり、「soumui」といった語句を含めて特別定額給付金のフィッシングサイトを稼働させたりするパターン、また、サブドメインを固定してドメイン名の一文字を入れ替え複数のフィッシングサイトを稼働させるパターンや、外国語に慣れていない人を狙うと見られる目的から日本語ドメインを使うパターンも確認されたとしている。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
GitLab、「GitLab 16.8」リリース–「GCP Secret Manager」のサポートやワークスペースの一般提供
IT関連
2024-01-21 23:48
萌芽的トピックは少人数による継続的論文発表によって創出―筑波大学が萌芽的トピック創出のプロセスを数量的に解析
IT関連
2022-01-25 09:46
「日本のビジネス規模を10億ドルに」–ServiceNow Japan新社長に決意を聞く
IT関連
2023-04-18 06:30
ソフトバンクとアイリスオーヤマがロボット事業の合弁会社設立、AI除菌清掃ロボット「Whiz i アイリスエディション」発表
ロボティクス
2021-01-29 17:46
サボテンからアヒルまで–チェス駒を自由自在に生成できるグーグルの新AIツール
IT関連
2024-12-05 06:30
DNS脆弱性の発表で知られるダン・カミンスキー氏が死去–享年42歳
IT関連
2021-04-27 18:02
厨房機器製造のホシザキ、極少アドオンでSAPのクラウド人事システムを導入
IT関連
2023-09-30 07:53
日本株:2021年は「バリュー優位」–2022年は「グロース優位」と予想する理由
IT関連
2021-05-19 02:20
アクロニス、MariaDBのバックアップ機能を「Cyber Protect Cloud」に
IT関連
2022-02-22 03:58
物流エコシステムをフル活用–全ての小売店にささぐ、オラクルとUberの配送改革
IT関連
2023-09-22 02:29
AWSが運営するQ&Aサイト「AWS re:Post」で、ユーザー自身による記事の投稿が可能に
AWS
2022-07-27 07:06
「Fedora 38」ベータ版を試す–正式版に期待が高まる出来
IT関連
2023-03-24 02:28
熱海の土石流 損保、衛星やドローンで被害迅速把握
IT関連
2021-07-08 10:32
オラクルが所有する「JavaScript」商標登録の取り消し、Denoが米国特許商標庁に申請したと発表
Deno
2024-11-27 20:09