サービスメッシュのIstio、Cloud Native Computing Foundationへの提出を発表
今回は「サービスメッシュのIstio、Cloud Native Computing Foundationへの提出を発表」についてご紹介します。
関連ワード (存在、暗号化通信、認証等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
GoogleとIstioの開発チームは、IstioをCloud Native Computing Foundation(CNCF)のインキュベーションプロジェクトに提出することを発表しました。
Great news! With the support of @googleOSS and the Istio Steering Committee, we have applied to become a @CloudNativeFdn project! Take a look at our blog and learn more about this process: https://t.co/2rn2YMKEpl ? #CNCF pic.twitter.com/SHw677mYE4
— Istio (@IstioMesh) April 25, 2022
Istioはオープンソースで開発されている、サービスメッシュと呼ばれる分野の代表的なソフトウェアです。
サービスメッシュとは、Kubernetesに代表される分散システム上で展開されるさまざまなサービス間を通信でつなぐ役割とともに、そのトラフィックの管理やルーティング、ロードバランシング、暗号化通信や認証サービス、モニタリングなどを実現します。
IstioはそのプロキシとしてEnvoyを採用し、また機能拡張する仕組みとしてWebAssemblyを採用していることが大きな特徴です。
Istioはまた、Googleにとってマルチクラウドを実現するプラットフォームであるAnthosを構成する重要なソフトウェアでもあります。
AnthosはKubernetesを用いてクラウド基盤を抽象化することでマルチクラウドを実現し、サービスメッシュとしてIstioを採用、サーバレス基盤としてKnativeを採用しています。
KubernetesはCNCFのプロジェクトとしてもっとも知られている存在で、Knativeも昨年12月にCNCFへの寄贈が発表されました。今回のIstioのCNCFへの提出により、順調にCNCFが受け入れを表明すれば(おそらくそうなると予想されます)Anthosを構成する重要なソフトウェアは3つともCNCFが開発の主体となります。
おそらくGoogleはKubernetesもKnativeもIstioも、そのコアとなる重要な機能の部分は一定の成熟に達したと判断したのでしょう。