三井化学、「IBM Watson」活用で自社製品の新規用途探索を全社利用

今回は「三井化学、「IBM Watson」活用で自社製品の新規用途探索を全社利用」についてご紹介します。

関連ワード (マーケティング等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


  三井化学は6月から、グループ全社でIBMの人工知能(AI)「IBM Watson」を実装し、自社製品の新規用途探索の実用を開始した。日本IBMが発表した。

 Watsonに搭載された、自然言語処理能力やテキストマイニングの技術で、ニュース・SNS・特許などの多様かつ大規模な情報やデータを検索し、効率的かつ複合的に分析することが可能となった。外部情報を活用して自社固有の辞書を構築し、さまざまな材料・素材における新規用途を開拓することで、人間の先入観にとらわれない、既知の知見を超えた、材料・素材の用途探索におけるイノベーションを可能にする。

 具体的には、三井化学の営業現場では材料・素材の機能専門用語から消費者の声や特許などのデータとの相関を分析して消費者や製品メーカーのニーズやベネフィットと結び付ける。これにより、新しい用途のブレインストーミングができるようになり、これまでの勘・コツ・経験に基づいた発想を超えて、新しい業界や分野へ、根拠に基づく提案型の営業/マーケティング活動を進められている。

 三井化学ではこれまで、4つの事業本部と新事業において、実証実験(PoC)を繰り返してきた。その中で、製品機能特性の深掘り、ビッグデータ抽出条件の最適化、固有辞書の構築、運用方法の確立などの開発してきた。

 その結果、例えば食品包材に使われているA材料が別用途として電子部品部材にも使える、建築材料に使われているB材料が衛生用途にも使える、あるいは半導体関連に使われているC材料が調理設備にも使える、といった多くの新市場・新用途の発見が可能となった。

 次のステップでは、マテリアルズインフォマティクス(MI)と連動させることで、市場開発から製品開発までのスピードを加速させる。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
生成AIの普及で高まるリスク、従業員による機密データ入力も
IT関連
2024-03-08 16:43
「iPad mini(A17 Pro)」レビュー–電話機能がないことを除けばほぼ完璧
IT関連
2024-10-27 23:14
材料研究を効率化するプラットフォーム開発するのイスラエルMaterials Zoneが約6.5億円を調達
ソフトウェア
2021-04-29 05:02
栃木県、保険事業支援を開始–日立の医療ビッグデータ分析技術を活用
IT関連
2021-07-05 01:28
バーチャルショッピングは「普及目前」–AWSジャパン、小売業向けサービス紹介
IT関連
2025-02-20 12:25
IPAの「情報セキュリティ10大脅威」2023年版–少しずつ変化する脅威の姿
IT関連
2023-03-08 02:02
建設機械メーカーのタダノ、「SAP Commerce Cloud」を採用–CX向上へ
IT関連
2022-05-24 12:26
2023年の雇用市場–拡大するサイバーセキュリティ、クラウド、コーディングへの需要
IT関連
2022-11-29 12:56
Datadogがアプリのセキュリティ管理プラットフォームのSqreenを買収
セキュリティ
2021-02-14 21:47
量子コンピューティングでエアモビリティの航路を管制 “空の交通事故”抑止に
企業・業界動向
2021-06-03 13:44
日立製作所、社会インフラや基幹系システムなどへのAI実装を迅速化するフレームワークを整備
IT関連
2021-03-25 10:14
invox、「invox発⾏請求書」に入金確認メール送信機能
IT関連
2024-02-15 16:21
ヴィーム、クラウドでのデータの活用と保護に向けた新たな機能群を発表
IT関連
2021-05-26 14:42
NEC、2023年度上期は増収増益–利益体質の改善が着実に進行
IT関連
2023-11-01 21:29