NRI、「OCI Dedicated Region」を大阪データセンターにも導入–分散クラウド環境構築
今回は「NRI、「OCI Dedicated Region」を大阪データセンターにも導入–分散クラウド環境構築」についてご紹介します。
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野村総合研究所(NRI)は、フルマネージド型クラウドサービス「OCI Dedicated Region」を自社の東京データセンターに次いで、大阪データセンター内に導入した。これをベースに、同社の資産運用ソリューション「T-STAR」のサービス基盤と災害復旧(DR)環境を東京/大阪データセンター内の「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)で稼働させている。日本オラクルが発表した。
OCI Dedicated Regionは、Oracle Exadata Database Serviceを含むオラクルのパブリッククラウドサービスの完全なポートフォリオを顧客のデータセンターで利用できるマネージドクラウドリージョンを提供する。
OCI Dedicated Regionの導入拡張により、自社プライベートクラウドの運用・保守などのリソースをデジタルトランスフォーメーション(DX)などの戦略領域に投入できる。
NRIは大阪データセンター内でのOCI Dedicated Regionにおいて、世界でもいち早く自動化によるリージョン導入を採用した。同時に今回の導入により、性能、セキュリティ、拡張性、広帯域かつ低遅延の高速ネットワークなどのOCIのメリットを活用しながら、NRIがこれまでSOC2やFISCなどを基準に金融業界向けに整備してきた自社の高度な統制のもとでの管理を維持し、アプリケーションレイテンシーに関する厳しい要件も満たせる。
なお東京/大阪データセンター内のOCI Dedicated Region上に構築したT-STARのサービス提供基盤とDR環境では、2拠点間のデータ同期にOCIで提供される広域バックボーン回線を利用している。これにより、低コスト・低遅延のデータ同期が可能となった。
また、Exadata Database Serviceで利用可能な「Oracle Data Guard」のリアルタイムデータベース複製により、データベース障害やリージョン障害などへの高いRTO/RPOの要求を満たしつつ、本番と複製を切り替えることによって停止時間を極小化した、高い可用性のDR環境を構築できた。
さらにT-STARのサービス提供基盤とDR環境の構築においては、Exadata Database ServiceのData GuardアソシエーションによるDR環境の構築期間短縮、コンピュートの複製構築による、移行前環境からのリフト&シフトに関わる生産性向上を実現した。
NRIは今後、ローコード開発の「Oracle APEX」によるアプリケーション開発手法の研究、コンテナ技術を活用したアプリケーション基盤によるライフサイクルの改善などの新技術を導入し、金融SaaSのモダナイゼーションを推進する。