海陽学園、NECの「顔認証決済サービス」を採用–パッケージを活用
今回は「海陽学園、NECの「顔認証決済サービス」を採用–パッケージを活用」についてご紹介します。
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愛知県蒲郡市の海陽学園「海陽中等教育学校」(以下、海陽学園)は、NECの「顔認証決済サービス」を導入した。NECが発表した。
このサービスは、生徒・教職員約600人がさまざまな物品を頻繁に購入する同校の構内売店で10月に運用を開始する予定。同サービスの導入により、手ぶら・非接触での買い物を実現する。NECによれば、国内の教育現場で生徒や教職員を対象に本格的な商用利用として顔認証決済を導入した例は、今回が初めてという。
同サービスは、短期間でデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するNECの「DXオファリングメニュー」として整備され、パッケージプランとして7月から提供されている。NECのDXオファリングメニューは、顧客の課題解決に必要な製品・サービス構成、全体価格、契約、納品や運用保守の役務などを定型化している。同サービスを利用することで、顔認証決済を迅速に導入でき、サービス価格は決済金額に応じた従量課金制で、コストを最適化できる。
また、NECのDXオファリングメニューの共通基盤である「NEC Digital Platform」を活用しており、顔認証による入退サービスなどNECの各種サービスをシームレスにつなげ、生体認証を共通IDとして複数のサービスと連携することで、新たな顧客体験・サービスの創出が可能となる。
同サービスでは、NECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術。また、事前に登録する顔認証データに対して変換関数(鍵)を用いて変換した状態で認証するキャンセラブル生体認証を実装している。これにより、万一登録した顔認証データが漏えいしてしまった場合でも、変換に用いる鍵を変更することで、漏えいした顔認証データを無効化することが可能だ。
海陽学園は、寮生活を通じて人間力を磨くことを目標に全寮制としており、これまでトラブル回避の観点から生徒には現金を持たせず、学園内での買い物は決済用ICカードを持たせて運用していた。
その中で独自の決済システムを保持しているため運用維持にかかる負担が大きいことに加え、生徒が決済用ICカードを紛失してしまうなどの課題があり、これらの対策の一環として、2021年に顔認証決済に対応した自動販売機を設置した。
さらに、手ぶらで買い物ができるシーンを広げることで利便性向上を図るとともに、生徒に「顔認証」という最新技術に触れることで創造力を醸成してもらいたいとの想いから、今回の導入に至った。