永久凍土化にコードを保存する「Arctic Code Vault」バージョン1.0達成、GitHubが報告。1.4トンの保管庫を設置

今回は「永久凍土化にコードを保存する「Arctic Code Vault」バージョン1.0達成、GitHubが報告。1.4トンの保管庫を設置」についてご紹介します。

関連ワード (人間、年以上保管、視覚的等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


GitHubは2019年に発表した、オープンソースのコードをノルウェーにあるスヴァールバル諸島の永久凍土層の地下に1000年以上保存するプロジェクト「Arctic Code Vault」において保管庫の設置が完了し、プロジェクトとしてバージョン1.0を達成したと報告しました。

"To live for 1,000 years, it's not enough to be durable; you have to be beautiful, too." GitHub's Arctic Code Vault is a huge stainless steel vault etched with AI-generated art, with a “Tech Tree” to explain today’s technologies to the future. https://t.co/h13WiehIQl

— GitHub (@github) September 21, 2022

保管庫は1.4トンの鋼鉄製で、その重要性が視覚的に示されるように外側には芸術家のAlex Maki-Jokela氏の手によるAI生成アートが刻まれています。

参考:GitHub、オープンソースのコードを1000年以上にわたって保存する「GitHub Archive Program」発表。北極圏の非武装地帯永久凍土層地下250mに保管庫を設置

コードだけでなくコンピュータの基盤技術やWikipediaなども保管

この保管庫の中には、GitHubの2020年2月2日時点の主要なオープンソースコードのスナップショットだけでなく、人間が読めるドキュメントとしてコンピュータやソフトウェアの基盤技術についての解説、Wikipedia、Stack Overflowなどのテキストのフルコピーが含まれています。

これにより、ソースコードだけでなくコンピュータに関する技術や文化についても1000年以上保管されることになります。

万が一、何らかの事象により人類が現代のコンピュータ文化を失ったとしても、この保管庫に保存されたコンピュータの基盤技術やそこで実行可能なコード、そしてそれを作っている人たちの自然言語によるやり取りが、おそらく残るでしょう。そしてそこから再び現代のようなコンピュータ文化を再構築する手がかりが得られるわけです。

ちなみにこのArctic Code Vaultの近くには、世界中の種子を冷凍保存する「Svalbard Global Seed Vault(スヴァールバル世界種子貯蔵庫)」もあります。

GitHubはこの保管庫の設置完了によって、2019年に発表したアーカイブプログラムのバージョン1.0が基本的にすべての目的を達成したと説明しました。

同社によるとアーカイブプログラムは継続的な取り組みであり、今後も新たな取り組みについて発表していくとしています。

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