オートデスクのCEOが語る、メタバースが抱える大きな課題
今回は「オートデスクのCEOが語る、メタバースが抱える大きな課題」についてご紹介します。
関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
2022年に入って、「メタバース」ほど話題になった流行語は少ない。ソフトウェア開発企業Autodeskの最高経営責任者(CEO)Andrew Anagnost氏は、このコンセプトが「ハイプのピーク期」に差し掛かっていることを認めている。
Anagnost氏は、同社の年次イベント「Autodesk University」の前に米ZDNetの取材に応じ、「ハイプサイクルについては知っていますよね?」と尋ねた。詳しくない人のために説明すると、ハイプサイクルはGartnerが提唱しているテクノロジーのライフサイクルを説明するモデルであり、このモデルでは「過度な期待のピーク期」の後に「幻滅期」がやってくる。
それでもAutodeskは、メタバースの概念に全力で取り組んでいるという。同社は、建築家、エンジニア、製品デザイナーや、メディア・エンターテインメント業界のプロフェッショナルを含む、さまざまな「作り手」に広く使われているソフトウェアを作っている企業だ。同社の顧客層は、XR(仮想現実や拡張現実、あるいはその間にあるあらゆるものを含む概念)のメリットを受けられる可能性が高い。
Anagnost氏は、「将来は、建築物の設計や、建築物に関する問題解決、建設現場の問題解決、製造現場の問題解決が、仮想空間で協力しながら行われることになるだろう」と語った。「仮想空間でのコラボレーションや、現場での拡張現実の活用は、私たちの顧客にとって今後非常に重要なものになるはずだ」
Autodesk Universityでは、メタバースの到来に備えた同社の最新の取り組みが発表された。「フォートナイト」で有名なゲームメーカーであるEpic Gamesと提携し、リアルタイム性に優れ没入感の高いコラボレーション環境を建築・土木・建設業界向けに提供することが明らかにされたのもその中の1つだ。「Autodesk Revit」の顧客は、サブスクリプションに含まれるサービスとして、2022年中にEpic Gamesの「Twinmotion」を利用できるようになるという。
Autodesk Revitは、建築設計者、エンジニア、メカニカルデザイナー、建設会社などを始めとする業界のエンジニアによって使われているBIM(Building Information Modeling)ソフトウェアだ。一方、Twinmotionは、リアルタイム3Dビジュアライゼーションソフトウェアであり、建築業、家庭用品製造業、運送業、ファッション業界などの業界で使用されている。