「デルはマルチクラウドで信頼される技術パートナー」–デル首脳陣らが講演
今回は「「デルはマルチクラウドで信頼される技術パートナー」–デル首脳陣らが講演」についてご紹介します。
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デル・テクノロジーズは10月14日、最新テクノロジーやソリューション、製品を紹介する同社最大の年次イベント「Dell Technologies Forum 2022 – Japan」を開催した。2022年は「Discover the endless possibilities for innovation」をテーマに、3年ぶりに都内でリアル開催とし、オンラインでも配信した。
イベントの冒頭に、米Dell Technologies 会長兼最高経営責任者(CEO)のMichael Dell氏がビデオメッセージを寄せた。同氏は、「Dellは信頼を力にデータドリブンの世界を再編し、より健全で安全かつ成功に満ちた未来に向けて加速する。この2年間で生活や仕事に欠かせないPCからユーザー体験を支えるインフラまでテクノロジーの重要性を痛感した」とし、「インフラ分野ではマルチクラウドの分散アーキテクチャー化が進み、データがエッジAI(人工知能)で処理され、高度に自動化された環境を5Gで駆け巡る世界がやってきた。これからはデータ活用と場所に応じた最適化により全てが決まる世界になるだろう」とコメントした。
その上で「Dellは全てをas s Serviceの『APEX』で提供し、開発者の利便性、市場投入の加速、顧客の革新性を向上させる。皆さんとテクノロジーを作り、デジタル世界を作ってきた。これからもデジタル未来を切り開くのがDellの使命」と述べた。
基調講演では、まずインターナショナルマーケット プレジデントのAongus Hegarty氏が登壇した。この日には40カ国以上の1万500人(日本は300人)の意思決定者や従業員などを対象に実施したデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する「ブレイクスルー(飛躍的進歩)調査」の内容を発表、同氏がこれを説明した。
それによると、60%の従業員は組織文化が革新の能力を阻害している考え、52%の回答者は超分散化モデルへの移行に必要なテクノロジーがなく時代に取り残されると感じており、51%がデータ主導型の企業になる機会を逃すことを心配しているといった結果だった。
Hegarty氏は、「人とテクノロジーの交差点でブレイクスルーが実現する。それには適切なITインフラとエンドユーザーツールが必要で、変化を前向きに捉える文化が必要。人は変化を嫌い、新たな挑戦に副作用が起こる。人は革新の源泉として大切にしなくてはならないが、72%の人が変革で置き去りにされていると感じ、革新のためにこれを解決しないといけない」などと指摘した。
この調査結果はベンチマークグループに分類される。革新を追求しテクノロジーの変化を先導している「Sprint(先行者)」は10%(日本は3%)、他社が導入したテクノロジーの変革を採用する体制ができている「Steady(安定)」が43%(同39%)、採用を控え、様子見/熟考する傾向がある「Slow(様子見)」が42%(同48%)、既知のリスクを根拠に問題が発生すると考え提案されたテクノロジーによる革新に抵抗する傾向がある「Still(消極的)」が5%(同9%)という。
「職場の問題を解決したいと思っている人は多いが、組織の文化が阻害している。接続環境、生産性、共感の3点からワークライフバランスを変え、テクノロジーに任せられるところは大胆に任せ、人を中心にして人を大切に扱うことが重要だ。日本で革新の源泉として人間が大切にされているという結果が出だ」(Hegarty氏)