秋田県、オンラインAI音声翻訳サービスで県内のウクライナ人を支援
今回は「秋田県、オンラインAI音声翻訳サービスで県内のウクライナ人を支援」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
凸版印刷が開発した遠隔多人数翻訳サービス「RemoteVoice」が秋田県に採用され、同県が展開するウクライナからの避難民に対する取り組みにおいてコミュニケーション支援に活用されている。
RemoteVoiceは在留外国人や外国人観光客などとの言葉の壁を支援するオンラインの人工知能(AI)音声翻訳サービス。遠隔地にいる外国人や、多国籍で互いに違う言語を用いる複数人の外国人が集まる場面で、それぞれの端末を通じて会話に参加することが可能だ。
主催者が会話ルームを立ち上げ、外国人参加者は自身の持つPCやタブレット、スマートフォンでインターネットに接続して利用する。利用者は専用アプリのインストールなども不要で、主催者の発行した二次元バーコードから会話ルームにアクセスするだけで、どこからでも簡単に利用できる。事前に伝えたい内容を登録できるため、長文でも正確に音声やテキストを出力することが可能だ。
翻訳可能な言語は、日本語、ウクライナ語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語、ミャンマー語、ブラジルポルトガル語、スペイン語、フランス語など17言語。
用途として、観光イベントやツアー案内、留学生に対しての制度説明や入学案内などが挙げられている。また日本語が理解できない外国人児童・生徒とその保護者とのコミュニケーションなども想定されている。さらにインターネットに接続できればコミュニケーションができるため、電話通訳システムでは対応できないSIM無しスマートフォンを持つ外国人に向けた用途も考えられている。
秋田市、大仙市など、ウクライナからの避難民の受け入れを行っている同県では、ウクライナ語や遠隔での対応が大きな課題となっていた。RemoteVoiceは支援を担当する秋田県国際課と秋田県国際交流協会(秋田市)において、ウクライナ語に対応し遠隔かつ多人数でのコミュニケーションが容易である点が評価され、日常的なコミュニケーションツールとして採用された。