「Windows Subsystem for Linux(WSL)」が一般提供に

今回は「「Windows Subsystem for Linux(WSL)」が一般提供に」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 GNU/Linux環境を「Windows 10」や「Windows 11」上で実現する「Windows Subsystem for Linux(WSL)」がバージョン1.0.0となり、一般提供が開始された。Microsoftが米国時間11月22日に発表した。

 Microsoftはこれまで数年にわたり、同社独自のカスタム版Linuxカーネルを含むWSLを開発してきている。当初、WSLとWSL2は「Windows」のオプショナルコンポーネントだったが、2021年10月にプレビュー版が「Microsoft Store」で個別のアプリとして提供されるようになった。

 Windowsアップデートではなく、Microsoft StoreでWSLを提供することによって、主に開発者やIT関係のプロフェッショナルが占める同アプリのユーザーに向け、より迅速にアップデートや機能を提供できるようになる。

 WSLは開発者の間で人気が高く、Stack Overflowによる2022年の開発者調査では、個人的に同アプリを使用している開発者は15%だということが明らかになっている。この値はWindowsの62%、Linuxディストリビューションの40%、「macOS」の31%に次ぐものとなっている。

 MicrosoftはWSLから「プレビュー版」という文字を取り去るとともに、新規ユーザーに向け、同アプリをMicrosoft Storeからデフォルトで提供しようとしている。

 同社はWindows 11をリリースした2021年10月、長期的な計画として、WSLユーザーをMicrosoft Store版WSLに移行させたいと述べていた。ただ、同社はMicrosoft Store版の開発を続ける一方で、WSLの「OS搭載版」をWindows 11でサポートし続けていた。

 同社は今回のリリースで、WSLの機能をWindows 10およびWindows 11向けのMicrosoft Store版としてバックポートし、デフォルトのエクスペリエンスにしようとしている。この最新のバックポート版を「いち早く使ってみたい人」は、Windowsの「設定」画面から「更新プログラムのチェック」をクリックすることで利用可能になる。ただ、12月中旬には各機器に向けて自動的にプッシュされるようになる見込みだ。

 このアップデートは、11月のアップデートをすべて適用したWindows 10の21H1と21H2、22H2、そしてWindows 11の21H2で利用可能だ。

 MicrosoftのWSL担当プログラムマネージャーであるCraig Loewen氏は「適切なWindowsのバージョンを使用している場合、WSLの新規ユーザーであれば、wsl –installというコマンドを実行するだけですぐにWSLを使用する準備が整う。また既存ユーザーであれば、wsl –updateというコマンドを実行するだけで、最新のMicrosoft Store版にアップデートされる」と説明している。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
Amazon Redshiftの性能を専用ハードウェアで加速する「AQUA」が正式サービスに
AWS
2021-04-19 19:49
進研ゼミ、小学生に「鬼滅の刃」漢字・計算ドリル無償提供 想定以上の応募で12万人→30万人に拡大
くらテク
2021-02-03 21:37
Flickr、性的な写真のアップロードを有料ユーザーに限定
IT関連
2022-03-22 06:13
クラウドのセキュリティ–利用企業側での対策とプロバイダーの能力の判定
IT関連
2022-06-14 00:38
「Rust」ベースのランサムウェア「BlackCat」、60以上の組織に被害–FBIが注意喚起
IT関連
2022-04-28 19:37
【レビュー】iPhone SE(第3世代)「Touch IDよ永遠に、Face IDよ無縁に」
IT関連
2022-03-11 05:23
マイクロソフトの「Azure」マーケティング担当幹部ジュリア・ホワイト氏がSAPに移籍へ
IT関連
2021-01-19 06:25
すみだ水族館、飼育管理アプリで作業時間を短縮–生き物と向き合う時間の充実に
IT関連
2023-07-22 02:45
ノーコードツールAppSheet、Google Workspace有償プランで追加料金なく利用可能に
Google
2023-07-20 20:42
2023年に見込まれるテクノロジー投資増–けん引役はクラウド移行の根強い需要
IT関連
2022-12-09 18:04
パテントトロールによるオープンソースプロジェクトへの攻撃が急増している理由
IT関連
2022-09-22 04:35
NTT東西、通信サービス障害の影響と対策状況を報告–原因はソフトの不具合
IT関連
2023-04-30 11:22
【コラム】生体情報収集への道は善意で舗装されている
IT関連
2022-01-24 22:58
DeepL、日本法人「DeepL Japan」設立–日本企業との取引を迅速化
IT関連
2023-07-05 00:54