ウフルと相鉄グループら、廃棄スマホを用いた「電力可視化」の実証事業
今回は「ウフルと相鉄グループら、廃棄スマホを用いた「電力可視化」の実証事業」についてご紹介します。
関連ワード (カーボンニュートラル(脱炭素)、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ウフルは、相鉄グループの相鉄ホールディングスと相鉄ビジネスサービス、EnergyColoring(エナジーカラリング)と協業し、廃棄スマートフォンを活用した電力可視化の実証事業に取り組む。
この事業は、みずほリサーチ&テクノロジーズが受託している環境省の「令和4年度デジタル技術を活用した脱炭素型2Rビジネス構築等促進に関する実証・検証委託業務」の一環として実施している「デジタル技術を活用した脱炭素型資源循環ビジネスの効果実証事業」において採択されたものになる。
実証では、相鉄線の駅やスーパーマーケット「そうてつローゼン」の店舗(予定)で、廃棄スマートフォンをリユースした「人工知能(AI)・IoTを活用したスマート電流計(スマート電流計)」を使い、消費電力の遠隔監視を行っていく。
エナジーカラリングが提供する商工業分野向けスマート電流計「EnergyColoring」は、電流を音としてスマートフォンで測定し、クラウドサービスのAI機能で電力の用途の内訳をリアルタイム(最大1分値1分遅れ)に可視化する。なおEnergyColoringは、電力の用途の内訳を電気工事不要で設置できるセンサーと、設置直後から遠隔監視可能なリアルタイムダッシュボードで可視化するサブスクリプションのサービスとして提供される。
実証により電力消費量の内訳をリアルタイムに取得し、駅や店舗の利用状況から乗降人数・来店人数当たりの電力消費量などの電力の可視化と、それに伴う二酸化炭素排出量の可視化を進める。ここで取得したデータを脱炭素に向けたアクションプラン策定などの基礎資料として活用することで、脱炭素化への具体的な取り組みにつなげていく。
「スマート電流計には、廃棄スマートフォンをリユースすることで、サステナビリティー(持続可能性)に配慮した。相鉄グループで使用していたスマートフォンもスマート電流計にリユースする。
一般的なエネルギーマネジメントシステムを用いる場合、設備導入に伴う初期投資や設置スペースの確保などが課題とされている。これに対しウフルは、相鉄ホールディングス、エナジーカラリングと協業し、設備投資なしのスマート電流計を用い、消費電力の遠隔監視に取り組む。
各社の役割として、相鉄ホールディングスが同実証事業の統括者、相鉄ビジネスサービスはが実務者をそれぞれ担当する。ウフルは、データ分析、脱炭素化情報提供、アクションプラン策定支援を行う。エナジーカラリングはスマート電流計クラウドの提供、リユーススマートフォンのセンサー化を担当する。