マイクロソフト、「Vivaゴール」を強化–新たなアナリティクス機能など
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Microsoftは米国時間1月13日、「Microsoft Viva」シリーズの「Vivaゴール」に新たなアナリティクス機能を追加し、一般提供を開始したと発表した。Vivaゴールは、組織が「目標と主要な成果」(OKR)の目標設定や達成状況を従業員とともに追跡できるようにするための製品だ。
同社は、OKR管理機能を従業員エクスペリエンススイートであるVivaの5番目のモジュールとして追加し、同スイートを強化するべく、2021年にOKRソフトウェアベンダーのAlly.ioを買収していた。Vivaは「Microsoft Teams」や「Microsoft 365」と連携する製品で、その時点で既に「Vivaラーニング」と「Vivaトピック」「Vivaコネクション」「Vivaインサイト」というモジュールを提供していた。そしてMicrosoftは2022年9月、Vivaゴールに新たな統合ポイントを追加すると発表し、TeamsユーザーによるOKRのチェックインとコラボレーションを可能にするといったかたちでのTeamsアプリの強化などを実現するとしていた。
OKRに焦点を当てた主な新機能として、アナリティクスダッシュボードがある。これにより管理者はスタッフ内でのOKRの利用状況やエンゲージメント状況、組織に関するその他の洞察が得られるようになる。
管理者はユーザー数と月間アクティブ利用状況のほか、アクティビティーの種類や、OKRのクローズという観点からの目標達成数、コメントによるチーム間のエンゲージメント状況といった詳細も把握できる。ダッシュボード上のグラフを見ると、チェックイン数や、作成されたOKR数、クローズされたOKR数、コメントやリアクションの数といった、GitHubに着想を得たと思われる用語が用いられている。
Microsoftによると今後、アナリティクス機能を拡充し、さらに多くのOKRパフォーマンス指標を追加するとともに、チームレベルの管理者がダッシュボードにアクセスできるようにする計画だという。
またMicrosoftは今回、Vivaゴールを拡張し、OKRの達成に責任を持つチェックインオーナーを、1人ではなく複数人設定できるようにした。これは大規模プロジェクトや移行期間を念頭に置いたものだ。さらに、サポート対象言語も10言語から37言語に拡大する計画だという。
そしてVivaゴールの管理者は、「Azure Active Directory」(AAD)を使用して条件付きアクセスポリシー(Conditional Access policy)を設定できるようになった。ID関連のアップデートには、OktaやGoogleのIDソリューションを使ったAADのIDフェデレーションも含まれるという。
Microsoftは、Vivaゴール向けのデータ主権機能「EU Data Residency」も提供開始し、欧州連合(EU)に拠点を置く多国籍企業の顧客が自らのデータをEU域内のデータセンターに格納できるようにした。
Microsoft製品群との連携機能も一般提供が開始された。これには「Dynamics 365」との連携も含まれており、営業チームのOKR達成状況をDynamics 365アプリから自動的に更新することなどが可能になる。