「LibreOffice」の文書をパスワードで保護するには
今回は「「LibreOffice」の文書をパスワードで保護するには」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「LibreOffice」は、筆者が長年常用しているオフィススイートだ。「Linux」OSで簡単に利用できることだけが理由ではない。LibreOfficeは多くの機能を提供し、「Microsoft Office」文書とも互換性がある。些細な問題に遭遇することさえ、めったにない。
筆者がしばらく前から重宝しているLibreOfficeの機能がある。この機能を利用すれば、簡単に文書をパスワードで保護して、そのパスワードを知っている人しか開けないようにすることが可能だ。
これは、機密情報を含む文書を作成する人にとって必須の機能である。
この機能を使えば、サードパーティー製のアプリケーションを使用してファイルを暗号化しなくても、経営計画や顧客情報、日記といった機密文書の内容を保護することが可能だ。
本記事では、その手順を紹介する。
今回、必要なのは、デスクトップやノートPCにインストールされたLibreOfficeだけだ。パスワード保護機能はLibreOfficeに標準で搭載されているので、追加でインストールする必要はない。使用するOSの種類は、何でも構わない。ここでは、「LibreOffice 7.4.3.2」を使って説明を進める。この機能はしばらく前から提供されているが、LibreOfficeを最新バージョンに更新して、すべての脆弱性にパッチを適用し、追加されたすべての新機能にアクセスできるようにすることを強くお薦めする。
LibreOfficeをインストールまたは更新したら、パスワード保護機能をテストする準備は完了だ。それでは、手順の説明に移ろう。
どんな文書でもパスワードで保護することが可能だが、この機能が期待通りに動作することを確認できるように、最初は新しい文書で試してみることをお薦めする。既存のファイルにパスワードを設定して、後でアクセスできなくなる可能性もあるからだ。
それでは、LibreOfficeを開いて、新しいテキスト文書を作成しよう。
文書に何かを入力する前に、「File」(ファイル)>「Save As」(名前を付けて保存)の順にクリックして、その文書を保存する。「Save As」(名前を付けて保存)のウィンドウの左下にある「Save With Password」(パスワード付きで保存する)のチェックボックスをクリックする。ファイルに名前を付けて、ウィンドウの右上にある「Save」(保存)をクリックする。
「Save」(保存)をクリックすると、文書のパスワードを入力して確認するよう求められる。簡単に推測できる脆弱なパスワードではなく、強力なパスワードを設定しよう(そして、パスワードを忘れないように気をつけてほしい)。パスワードを追加したら、「OK」をクリックする。文書を再度保存して閉じる。
同じウィンドウで、「Options」(オプション)のセクションを展開し、ファイル共有用の読み取り専用のパスワードを設定できる。
次にそのファイルを開こうとすると、パスワードの入力を求められる。正しいパスワードを入力しないと、ファイルは開かない(だから、パスワードを必ず覚えておいてほしい)。共有ドライブ上のファイルをパスワードで保護することもできる。そのファイルを開こうとするユーザーは、パスワードの入力を求められる。
注意点が1つある。そのファイルを別のディレクトリーに保存する場合や別の名前で保存する場合は、パスワードで保護する手順を再度実行する必要がある。
LibreOfficeの文書をパスワードで保護する手順の説明は、以上である。