ティアフォー、高速道路トラック向け自動運転システムのリファレンスデザインを提供–実証実験も開始
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ティアフォーは、高速道路におけるトラック向け自動運転システムの基本機能を開発し、新東名高速道路での実証実験を開始すると発表した。実証実験では、ドイツのdriveblocksによる「高精度地図を必要としない認識技術」を活用する予定だ。
ティアフォーは、「自動運転の民主化」をビジョンとし、世界初のオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導するディープテック企業。
同社は開発成果をリファレンスデザインとして商用車メーカーへ提供し、高速道路を走行するトラックへの自動運転機能の早期導入を支援していく。また、自動運転支援道やデータ連携基盤を含むITインフラの活用にも注力するという。
このリファレンスデザインには、Autowareの基本機能が含まれる。また、4月に開始した「TIER IV Autoware Partner Program」の参画企業との協業で得られる高速道路トラックに特化した機能も含まれる。
TIER IV Autoware Partner Programでは、自動運転の社会実装に取り組むパートナー企業に対してAutowareを活用した研修・教育講座を提供し、修了認定を実施する。研修・教育講座を通して「認識、経路生成、制御など各モジュールの開発」や「車両、センサーモデルとのインタフェースの開発」など、Autowareを活用したシステムの設計、実装、評価などのスキルを早期に習得できる。講座を修了したパートナー企業は、「TIER IV Autoware Partner」として認定される。
高精度地図を必要としない認識技術の有効性は、すでに欧州のブレンナー峠など走行難易度の高い環境で実証されている。これを受け国内の新東名高速道路を想定したテストコースおよびシミュレーション環境を活用して検証が進んでいるという。
実証において両社は、さまざまなシナリオ下で時速100キロメートルでの正確な認識機能の動作検証や走行車線のモデル作成を完了させ、リファレンスデザインとして提供する。シナリオには高速道路での一般的なシナリオに加えて、衛星測位システムが利用できないトンネルや低照度の環境なども含まれる。またティアフォーでは、高速道路トラックが合流車両や障害物などの周囲を認識し、安全に走行できるよう物体検出機能の向上にも注力していく。